洞窟寺院の行き方まとめ:イポー郊外への移動もこれで安心!

洞窟寺院の行き方まとめ:イポー郊外への移動もこれで安心!

マレーシアのイポーには、鍾乳洞を利用して造られた洞窟寺院がたくさん存在しています。しかし中心部から離れた位置にあるため、行き方に不安を持っている方もいるのではないでしょうか。

そこでこのページでは、イポーの主な洞窟寺院の行き方を詳しく解説いたします。

なぜイポーには洞窟寺院が多いのか?

Loong Thow Ngam(龍頭巖)

イポーに洞窟寺院が多い理由は、次の2つです。

イポーに洞窟寺院が多い理由
  • 石灰岩でできた山に囲まれた地形である
  • 中国からの移民が多い

イポーの中心部から少し離れた場所には広大な自然が広がっています。中でも顕著なのが、石灰岩の山々。鍾乳洞はこの石灰岩が溶けると作られるものなので、イポーは洞窟ができるのに適した環境と言えます。

一方、かつて世界的にも有名なスズ採掘の中心地だったイポーには、一攫千金を狙って中国からの移民がたくさん押し寄せました。そしてその人々にとって洞窟は神聖な場所だったので、神を崇めるための寺院を次々と建立します。

このような背景があり、イポーの郊外にはたくさんの洞窟寺院が存在するようになったのです。

イポーにあるその他の観光スポットに興味がある方は、以下の記事もご参考ください。

行く前の準備

Grabをインストールしておこう!

一般車

目的地に行く方法の1つとして、タクシーはとても便利な移動手段です。しかし、通常のタクシーは値段の交渉をしなければならないため、面倒が伴います。

そこで、Grabという配車アプリをスマートフォンなどにインストールしておきましょう。Grabとは一般の車をタクシーとして利用できるアプリで、主に以下のメリットがあります。

Grabのメリット
  • 乗車場所と降車場所をあらかじめ決められる
  • ルートを決めた時点で料金がわかる
  • 通常のタクシーより安い
  • カード決済ができる
  • ドライバーは今までの利用者から5つ星で評価されているため信頼できる
  • きれいな車が多い

Grabは、マレーシアだけではなくタイやベトナム、インドネシアなどさまざまな国で利用できるので、東南アジアの移動では必須のアプリと言えるでしょう。

コツ1
  • タクシーを使うときは配車アプリ「Grab」を利用するのがおすすめ

バスに乗る前に

イポーのHOP-ON HOP-OFFバス

バスに乗る前に次の準備をしておくと、トラブルを未然に回避できます。

バスに乗る前に準備すること
  • 細かいお金の用意
  • 地図アプリのインストール

イポーのバスは、他の都市と違ってお釣りが出ました。ただし、大きいお金だとさすがに嫌がられるので、細かいお金を用意しておく方が無難です。地図アプリは、降りる場所が不安な方におすすめ。乗車中にアプリで自分のいる位置を見ておけば、より安全に目的地で降りることができます。

また、乗車したら運転手さんに行き先を伝えておくのも1つの手。運が良ければ、バス停関係なく目的地の前で降ろしてくれることもあります。

コツ2
  • バスに乗る前には細かいお金を用意し、地図アプリをインストールしておくと良い

主な洞窟寺院の行き方

それでは、イポーにある主な洞窟寺院の行き方を見ていきましょう。

ケロットン(Kek Lok Tong:極楽洞)

ケロットンの庭園

ケロットン(Kek Lok Tong:極楽洞)は、郊外のかなり奥まったところに位置しているので周りにバス停がありません。そのため、Grabを使うのが唯一の移動手段になります。

Grabを利用してケロットンに行く場合は、次の5ステップです。

  1. 乗車場所を自分のいる場所、降車場所をケロットンに指定
  2. 指定した場所に車が来るので乗車
  3. ケロットンに到着
  4. 現金払いの場合はあらかじめ決まっている料金を支払う
  5. アプリ内でドライバーを評価する

イポー鉄道駅からだと乗車時間は30分くらい。また、車通りが少ない場所にあることから、帰りにGrabが手配できない可能性があります。不安な方は、割高にはなりますが時間借りを利用することも検討すると良いでしょう。

コツ3
  • ケロットンへ行く方法はGrab

ペラトン(Perak Tong:霹靂洞)

ペラトンの仏像

ペラトン(Perak Tong:霹靂洞)へ行く方法は、Grab(タクシー)とバスの2種類。一刻も早くペラトンに行きたい場合はGrab、移動費を安く済ませたい場合はバスがおすすめです。

ここではGrabとバスでの行き方をご説明いたします。

■ Grabでの行き方

Grabを利用してペラトンに行く場合は、次の5ステップです。

  1. 乗車場所を自分のいる場所、降車場所をペラトンに指定
  2. 指定した場所に車が来るので乗車
  3. ペラトンに到着
  4. 現金払いの場合はあらかじめ決まっている料金を支払う
  5. アプリ内でドライバーを評価する

イポー鉄道駅からの乗車時間は15分くらい。ペラトンの場所は大通り沿いなので、帰りも問題なくGrabを使うことができます。

■ バスでの行き方

まず、イポー鉄道駅のそばにある「Terminal Kidd, Jalan Tun Abdul Razak」というバスターミナルをスタート地点とした場合のバスでの行き方を見てみましょう。

イポー鉄道駅のそばにあるバスターミナルからバスで行く方法
乗車場所 バスターミナル「Terminal Kidd, Jalan Tun Abdul Razak」
乗車バス 「35」のKuala Kangsar行
「T31a」のChemor行
「T31b」のChemor行
降車場所 バス停「United Tools Auto Supply,Jalan Kuala Kangsar」
乗車時間 約20分
運賃 1.6リンギット(45円くらい)
バス停からかかる時間 約5分

乗車バスの「35」は15~20分に1本、「T31a」「T31b」は1時間に1本です。なお、Tの付いているバスと付いていないバスがあるので、乗り間違いのないようにしましょう。

このことから、「35」「T31a」「T31b」のどれかのバスに乗ればペラトンへ行けることがわかります。ただし、行き先を間違えると反対方向に行ってしまうので注意してください。

コツ4
  • ペラトンへ行く方法はGrabとバスの2種類(乗車バスは「35」「T31a」「T31b」のどれか)

サンポトン(Sam Poh Tong:三寶洞)

リンセントンから見た景色

サンポトン(Sam Poh Tong:三寶洞)へ行く方法も、Grab(タクシー)とバスの2種類。お金がかかっても早く行きたい場合はGrab、お金をなるべく節約したい場合はバスを利用しましょう。

Grabとバスでの行き方は以下です。

■ Grabでの行き方

Grabを利用してサンポトンに行く場合は、次の5ステップです。

  1. 乗車場所を自分のいる場所、降車場所をサンポトンに指定
  2. 指定した場所に車が来るので乗車
  3. サンポトンに到着
  4. 現金払いの場合はあらかじめ決まっている料金を支払う
  5. アプリ内でドライバーを評価する

イポー鉄道駅からの乗車時間は15分くらい。サンポトンの場所も近くに大通りがあるので、帰りも問題なくGrabを使うことができます。

■ バスでの行き方

ペラトンと同様に、イポー鉄道駅のそばにあるバスターミナル「Terminal Kidd, Jalan Tun Abdul Razak」をスタート地点とした場合のバスでの行き方を見てみましょう。

イポー鉄道駅のそばにあるバスターミナルからバスで行く方法
乗車場所 バスターミナル「Terminal Kidd, Jalan Tun Abdul Razak」
乗車バス 「66」のKampar行
「T34」のGopeng行
「T37」のSeri Margosa行
降車場所 バス停「Gunung Rapat Hiong Piah, Jalan Raja Dr. Nazrin Shah」
乗車時間 約20分
運賃 1.5リンギット(40円くらい)
バス停からかかる時間 約5分

乗車バスの「66」は30分に1本、「T34」「T37」は1時間に1本です。なお、Tの付いているバスと付いていないバスがあるので、乗り間違いのないようにしましょう。

これらを見ると、「66」「T34」「T37」のどれかのバスに乗ればサンポトンへ行けることがわかります。ただし、反対の行き先に乗らないよう注意してください。

コツ5
  • サンポトンへ行く方法はGrabとバスの2種類(乗車バスは「66」「T34」「T37」のどれか)

また、降りたバス停からサンポトンへ行く間に「リンセントン(Ling Sen Tong:霊仙岩)」と「ナンテントン(Nam Thean Tong:南天洞)」という洞窟寺院があるので、あわせて見るのがおすすめです。

コツのおさらい

コツ
  1. タクシーを使うときは配車アプリ「Grab」を利用するのがおすすめ
  2. バスに乗る前には細かいお金を用意し、地図アプリをインストールしておくと良い
  3. ケロットンへ行く方法はGrab
  4. ペラトンへ行く方法はGrabとバスの2種類(乗車バスは「35」「T31a」「T31b」のどれか)
  5. サンポトンへ行く方法はGrabとバスの2種類(乗車バスは「66」「T34」「T37」のどれか)

郊外にあって難しい洞窟寺院の行き方もこれで安心です。旅行の際は、ぜひ洞窟寺院をスケジュールに組み込んで、「鍾乳石」「風景」「建物」などの魅力を体感してみましょう。

皆さまにとって少しでも役に立つ情報になれば嬉しいです。読んでいただき、ありがとうございました。