イポーの観光スポットを厳選!日帰り旅行のモデルコースをご紹介

イポーの観光スポットを厳選!日帰り旅行のモデルコースをご紹介

マレーシアの中でもクアラルンプールやペナン島と比べてあまり知られていないイポーですが、実は次の特徴を持っていて魅力いっぱいの街なんです。

イポーの特徴
  • 中心部は西洋と中国の雰囲気が合わさったレトロな街並み
  • 郊外は山や緑に囲まれて自然にあふれている
  • 「美食の街」と言われるほど美味しい料理が多い

そこでこのページでは、イポーを日帰りで楽しむためのおすすめモデルコースをご紹介いたします。また、宿泊するときに行きたい場所も記載しているので、滞在日数に悩んでいる方もご参考ください。

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スケジュール

まずは大まかなスケジュールを見てみましょう。

時間 スケジュール
10:00 イポー到着
10:30 洞窟寺院ケロットン
12:30 昼食(もやしチキン)
13:30 ウォールアート
14:30 豆腐花を食べる&お土産選び
16:00 マスジッド・ネジェリ・ペラ
16:30 バーチ記念時計塔
17:00 オールドタウン・ホワイトコーヒー
17:45 タウンホール
18:00 イポー鉄道駅
18:30 イポー出発

クアラルンプールとイポーを往復できる始発と終電に合わせて、開始時刻を10時、出発時刻を18時半に設定しました。ペナン島からであれば前後に1時間ほど余裕があるので、後で紹介する観光・グルメスポットを予定に追加すると良いと思います。

また、洞窟寺院ケロットンへ効率よく行くために、Grabという配車アプリを前もってスマートフォンなどにインストールしておきましょう。

電車の時刻は以下のサイトをご参照ください。英語のサイトですが、事前予約もできます。

【KTM:電車の時刻表ページ】
http://www.ktmb.com.my/TrainTime.html

クアラルンプールやペナン島からイポーへ行くのは、ETSという電車です。

どんなところに行くの?

それでは、それぞれの場所がどんなところなのか写真を交えて見ていきましょう。

10:30~:洞窟寺院ケロットン

ケロットンの洞窟内

イポーの郊外には、鍾乳洞を利用して作られた中国寺院がたくさんあります。その中でも「ケロットン(Kek Lok Tong:極楽洞)」は、12エーカー(東京ドーム1つ分)もの広さを持つ代表的な洞窟寺院です。

ケロットンの入口

ケロットンの入口は石灰岩が荘厳な雰囲気。入口は鯉の口を表しており、天国へ続く道になぞらえているとか。

ケロットンの仏像

中にはいくつもの仏像が安置されています。参拝したい方は線香などを購入しましょう。

ケロットンの鍾乳石

自然が作り出した鍾乳石は圧巻。ところどころライトアップもされており、美しさを際立たせています。

ケロットンの庭園入口

奥に行くと外へ開いた場所が。

ケロットンの庭園

一望できる庭園は壮大です。庭園内はきれいに整えられていて、落ち着いた雰囲気が漂っている印象でした。

ケロットンの羅漢像

庭園に降りてみると、十八の羅漢(らかん)像が並んでいます。

羅漢とは「尊敬を受けるに値する人」という意味で、すべての修業を終え悟りを開いた僧侶のこと。自由な姿や豊かな表情をしているのが特徴です。ケロットンの羅漢は十八ですが、他の寺院では十六羅漢や五百羅漢なども見られます。

ケロットンの足つぼマッサージの案内板

奥に進むとこんな看板があり…。

ケロットンの足つぼマッサージの道

足つぼマッサージのできる道があります。実際に裸足で歩いてみましたが、痛いうえに日光に照らされた石が熱い。某番組の足つぼキックベースで、芸人さんたちが見せていた険しい表情の意味がわかりました。あれは体張ってます。

石灰岩の山

洞窟の方を振り返った景色もまたきれいです。

なお、ケロットンは車通りの少ない場所にあるので、帰りのGrabが利用できない可能性があります。不安な方は、割高にはなりますが時間で借りておくと安全です。

コツ1
  • 街とケロットンの往復はGrabを利用
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12:30~:昼食(もやしチキン)

イポーのもやしとチキン

ケロットンから戻ってきたら、イポー名物もやしチキンを食べてみましょう。おすすめのレストランは、イポーが誇る老舗の「Onn Kee(安記)」「Lou Wong(老黄)」。2つのレストランは場所が近いので、こだわりのもやしチキンを食べ比べてみるのも面白いと思います。

このあとからは徒歩での移動です。基本的に屋外なので、水分補給をこまめに行うなどして熱中症対策を万全にしましょう。

13:30~:ウォールアート

近年マレーシア全体で注目を集めているウォールアートは、独特なテイストの作品が印象的。イポーでも街のさまざまな場所でウォールアートを見ることができ、ひとつひとつの作品には次のような想いが込められています。

ウォールアートに込められた想い
  • マレーシアの文化
  • 日常の思い出
  • 現地の人の希望
イポーのウォールアートのマップ

写真は主なウォールアートの場所を記したマップです。旧市街(キンタ川の西側)にある1~8は、ペナン島出身のアーティスト・Ernest Zacharevicによって描かれたウォールアート。新市街(キンタ川の東側)にある9はウォールアートレーンと呼ばれ、壁一面に作品が描かれた通りになっています。

※写真はクリックすると拡大できます。

昼食を「Onn Kee(安記)」や「Lou Wong(老黄)」で取った場合は、新市街にある9から見ていくと良いでしょう。また、残りの1~8は、この後のスケジュールと並行して見つけていくのがおすすめです。

コツ2
  • ウォールアートは他の観光と並行して見ていくのがおすすめ

それでは、ウォールアートの一部をご紹介いたします。

◆ ウォールアートレーン

ライオンダンスのウォールアート

「ライオン・ダンス(lion dance)」という踊りをしているウォールアートです。いつの時代、どこの場所でも、音楽と踊りは人間の楽しみの1つ。

母の日のウォールアート

「母の日(Mother’s Day)」のウォールアートです。子供を愛おしい目で見ている母親や、親孝行をしている子供を描いた姿は、家族の素晴らしさを感じさせてくれます。

かくれんぼのウォールアート

「かくれんぼ(hide and seek)」をして子供たちが遊んでいる姿を描いたウォールアートです。いたずらっぽい表情をした少年の姿が印象的。

ブルース・リーのウォールアート

「ブルース・リー(Bruce Lee)」のウォールアート。香港のアクション・スターは、マレーシアでも大人気だったようです。

◆ 旧市街のウォールアート

Old Uncle with Coffee Cupのウォールアート

1の「Old Uncle with Coffee Cup」という名前のウォールアートです。マレーシアでも有名なカフェ、オールドタウン・ホワイトコーヒー(OLDTOWN White Coffee)の壁に描かれています。

コーヒーカップを持ったおじいさんの絵は、大きさも相まって迫力満点です。少しだけ見せている笑顔は、誰かと今後の未来や今までの思い出を語り合って見せた姿でしょうか。

ハミングバードのウォールアート

4の「Hammingbird」という名前のウォールアートです。

素朴な顔をして羽ばたいている姿は、癒しを感じさせてくれます。人間以外の生物は、変わらず生きていたいだけなのかもしれません。

Trishawのウォールアート

6の「Trishaw」という名前のウォールアートです。

ゴミを三輪車に積んでいる姿は、昔のマレーシアの仕事風景を切り取ったものでしょうか。どこか生活の厳しさと生きる懸命さを感じさせてくれます。

14:30~:豆腐花を食べる&お土産選び

Concubine Lane Tau Fu Faの豆腐花

旧市街には、「Concubine Lane Tau Fu Fa(顶峰潮州豆腐花)」というお店があります。このお店では、テレビで取り上げられるほどの美味しい豆腐花を食べることができるので、休憩がてらぜひ味わってみましょう。

イポーのマーケット・レーン

また、付近の細い道には小物などが売っているお店がたくさんあるので、お土産選びに最適です。ウォールアート探しと合わせて、ぶらぶら歩いてみましょう。

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16:00~:マスジッド・ネジェリ・ペラ

マスジッド・ネジェリ・ペラ

1968年に完成したマスジッド・ネジェリ・ペラ(Masjid Negeri Perak)は、当時増えてきていたイスラム教信者すべてを収容するために建てられました。広さは2.6ヘクタールで、東京ドームの半分くらい。

丸みを帯びたドーム状の屋根と細かく施された装飾が併せ持つ、かわいらしさと美しさに注目です。

16:30~:バーチ記念時計塔

イポーには、イギリスの統治下時代に造られた数多くの「コロニアル建築」が残っています。コロニアル建築とは、その名の通り西洋の国が植民地に作った建築物のこと。西洋風建築の持つ美しい外観や構造が特徴で、アメリカや東南アジアで多く見られます。

バーチ記念時計塔

バーチ記念時計塔(Birch Memorial Clock Tower)は、1909年にペラ州の初代イギリス国総督J.W.W.バーチ(James Wheeler Woodford Birch)を記念して、$25,000の費用で建てられました。

上部には、「ヴィクトリア様式(ヴィクトリア女王が在位していたときの美術様式)」で作られた4つの彫刻があり、以下の人の持つべき美しい心を表しています。

バーチ記念時計塔の彫刻に込められた意味
  • 忠誠心(Loyalty)
  • 正義(Justice)
  • 忍耐(Patience)
  • 不屈(Fortitude)

また、真ん中より少し下にあるのは4面のパネル絵。これには1つの面に11人ずつ計44人の人物が描かれていて、文明の成長を表現しています。

バーチ記念時計塔は「彫刻が表す美しい心を持ち続けて生きれば、文明は成長していく」という意味を込めて建てられたのかもしれません。

17:00~:オールドタウン・ホワイトコーヒー

オールドタウン・ホワイトコーヒー

イポーは、今やマレーシアだけじゃなく海外にまで展開しているオールドタウン・ホワイトコーヒーの発祥地です。上で紹介した「Old Uncle with Coffee Cup」のウォールアートもこのお店の壁に描かれているので、ぜひ訪れてみましょう。ちなみに、店内は冷房が効いていて涼しいです。

17:45~:タウンホール

タウンホール

1916年に完成したタウンホール(Town Hall)は、かつて郵便局や警察署でした。現在はそれらが移転して、公共のパーティーなど重要なイベントに使用されています。

設計者はイギリス人のA.B.ハボック(Arthur Benison Hubback)。12世紀半ばに広まった「ゴシック様式」とイスラム建築の1つ「ムーア建築」をミックスした設計に特徴があります。

A.B.ハボックはタウンホールのほかにも次の建築物の設計者です。

A.B.ハボックの設計した建築物
  • クアラルンプール駅
  • マスジッド・ジャメ(クアラルンプール最古のモスク)
  • 国立繊維博物館
  • イポー鉄道駅

タウンホールの白を基調とした外観はとてもきれいで、ひとつひとつの精緻な造りは一見の価値あり。一説によると、運が良ければ中を見学できるらしいです。

18:00~:イポー鉄道駅

イポー鉄道駅

イポー鉄道駅(Ipoh Railway Station)は、1894年にイポーとバトゥ・ガジャ間を結ぶために作られました。その後1914年に改装を始め、3年後の1917年に現在のイポー鉄道駅の姿になります。

美しい景観から「イポーのタージ・マハル」と地元の人に呼ばれるイポー鉄道駅は、空や目の前の広場といっしょに織りなす色彩がとても壮観です。その美しさからは、イポーの歴史を感じるとともにどこか儚げな印象を受けます。

また、マジェスティックホテルが併設されていますが、残念ながら現在は閉業中です。

18:30~:イポー出発

イポー鉄道駅構内

名残惜しいですが、いよいよイポーとお別れ。電車を利用する場合はカウンターで手続きが必要なので、余裕を持った行動を心がけましょう。

コツ3
  • 旧市街・新市街観光は余裕を持って行動する
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宿泊するときに行きたい観光・グルメスポット

上記以外にも、イポーの魅力はたくさんあります。時間が余ったり宿泊する場合には、これからご紹介する観光・グルメスポットをぜひ取り入れてみましょう。

ペラトン

ペラトン(Perak Tong:霹靂洞)は、1926年に中国から来た仏教徒Chong Sen Yeeと妻Choong Chan Yokeによって建てらた洞窟寺院。見どころは「12.8mの巨大な仏像」と「450段もの階段を上った先に広がる美しい景色」です。

また、現在は息子のChong Yin Chatが受け継いでおり、寺院の前にフラワーガーデンを作ったり、洞窟内に絵や書道を書くなど、観光客を呼び込むためにさまざまな工夫を凝らしています。

ペラトン

寺院の前に広がる池。緑と水を織り交ぜた風景は、落ち着いた雰囲気で心が洗われるよう。

ペラトンの仏像

中は洞窟になっています。巨大な仏像は迫力満点。参拝したい方は受付がそばにあるので線香などを購入しましょう。

ペラトンの千手観音像

他にも千手観音像など数多くの仏像が安置されています。寄付金を納める方は、ボックスがあるのでその中に。

ペラトンの壁画

洞窟内のいたるところに絵や書道があるのも魅力を感じます。

ペラトンから見える風景

長い階段を上った先で待っていたのは、街が見渡せる景色。上るのはかなり大変ですが、達成感があり清々しい気持ちになります。

所要時間は1~2時間ですが、郊外にあるため宿泊のときに行くのがおすすめです。

なお、ペラトンへの詳しい行き方を知りたい人は、以下の記事が参考になりますのであわせてご一読ください。

リンセントン

リンセントンの像

1967年に羅志民によって建てられたリンセントン(Ling Sen Tong:霊仙岩)は、英語で”Rock of Heavenly Spirits”と訳される中国寺院です。見どころは、「動物」「神様」「昔から伝わる中国のキャラクター」など、たくさんの像があること。カラフルなデザインが特徴で、子供も楽しむことができます。

リンセントンの西遊記像

日本でも有名な西遊記の像。沙悟浄がイメージと違うけど、本場はこんな感じなのかも。

リンセントンで見た野生の猿

野生の猿も頻繁に出没。寺院内を自由自在に動き回っていました。

リンセントンから見た景色

建物内から見える青空と緑のコラボレーションは絶景です。

所要時間は30分くらい。余裕があればケロットンへ行った後に立ち寄るのもあり。

また、リンセントンの奥には「ナンテントン(Nam Thean Tong:南天洞)」と「サンポトン(Sam Poh Tong:三寶洞)」という洞窟寺院が続いているので、併せて見学すると良いと思います。

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グヌン・ラン公園

グヌン・ラン公園(Gunung Lang Recreation Park)は、1900年代前半にスズの採掘場として使われていた場所を、2000年に入って観光者向けに開放した自然あふれる公園です。見どころは、「石灰岩でできた岩山」「14ヘクタールの湖」「人工の滝」。また、猿、鷹、トカゲなどの野生動物がたくさんいることも魅力の1つで、地元の人から観光客まで多くの人々に親しまれています。

グヌン・ラン公園の人口滝

人口滝は、流れている時間帯が「平日の午前中と夕方」「土日の日中」と決まっているので注意しましょう。自分はその時間を外したので、見ることができませんでした…。

グヌン・ラン公園の湖

湖です。暑いマレーシアの中でも、水があると心が安らぎます。

グヌン・ラン公園のボート

ボートに乗って、湖の上から景色を楽しむことも。乗船料金は、大人が3リンギット、子供が1.5リンギットです。

グヌン・ラン公園の風景

公園から見回した景色は、「山」「緑」「水」「空」の調和がとても美しい。

所要時間は1~2時間。ペラトンと同じ方向にあるので、宿泊するときに合わせて行くのがおすすめです。

その他のコロニアル建築

イポーの建造物パンフレット1
イポーの建造物パンフレット2

写真は、イポーの観光案内所でもらえるパンフレットです(クリックすると拡大できます)。見ていただくとわかるとおり、「イポー鉄道駅」「タウンホール」「バーチ記念時計塔」以外にもたくさんの建築物があるので、興味のあるものだけをピックアップして見ても良いですし、コンプリート魂がうずく方はすべて見てまわっても面白いと思います。

グルメスポット

Theatre Streetの煮魚

「美食の街」と呼ばれるイポーには、美味しい料理の食べられるレストランが盛りだくさんです。個人的におすすめのレストランは、次の6店。

レストラン名 食べられる料理
Soon Lee(順利) バクテー
Ming Court(明閣) 飲茶
Theatre Street(戏院街) 煮魚
Thean Chun(天津茶室) プリン、もやしチキン、クイティオ
Cowan Street(高温街) もやしチキン、クイティオ
Wai Wai Wan Tan Mee(威威雲呑面) ワンタン料理

※Wai Wai Wan Tan Mee(威威雲呑面)はホーカーの屋台です。

詳しくは以下の記事で紹介しているので、興味のある方はご参考ください。

コツのおさらい

コツ
  1. 街とケロットンの往復はGrabを利用
  2. ウォールアートは他の観光と並行して見ていくのがおすすめ
  3. 旧市街・新市街観光は余裕を持って行動する

もちろん宿泊すればもっと楽しいイポーの観光ですが、日帰りでも十分楽しむことができます。イポーへの旅行を計画されている方は、ぜひこのページを参考に、スケジュールを検討してみてください。

皆さまにとって少しでも役に立つ情報になれば嬉しいです。読んでいただき、ありがとうございました。