もやしチキンだけじゃもったいない!イポーのおすすめグルメ特集
- 2020.06.07
- マレーシア
イポーのグルメといえば「もやしチキン」、そう考えている方も多いのではないでしょうか。確かにもやしチキンも美味しいのですが、実はイポーには、そのほかにも魅力あるグルメが盛りだくさんなんです。
そこでこのページでは、イポーでおすすめのグルメやレストランの雰囲気、注文・会計方法を、体験談交えてご紹介いたします。
イポーの料理
イポーの料理は、特有の地形から作られるカルシウムたっぷりの硬水が次の効果を与えるので、とても美味しく仕上がります。
- 素材の旨みを閉じ込める
- 歯ごたえを残す
この特徴を生かした料理が、イポーの定番ローカルフード「もやしチキン」。イポーが持つ硬度の高い水で茹でることで、もやしは歯ごたえが残ってシャキシャキに、チキンは肉の旨みが凝縮された味に仕上がります。
そのほかにも、以下のように「主食」「デザート」「飲み物」と幅広くあるのがイポーのグルメです。
- 飲茶
- バクテー(肉骨茶)
- 豆腐花
- プリン
- ホワイトコーヒー
おすすめレストラン
それでは、おすすめレストランの料理、雰囲気、注文・会計方法など、徹底的にご紹介いたします。
Soon Lee(順利)
「Soon Lee(順利)」は、バクテー専門のレストランです。「コクのある漢方スープ」と「長時間煮込まれたトロトロのお肉」が最高に美味しくて、一度口にしたら自然に何度も手が伸びてしまうほど。
油條(中国風の揚げパン)は、スープに浸して食べるとしっとりした中にサクッとした食感があり、違った味わいを楽しめます。レタスはシャキシャキで、パンチの強いバクテーの箸休めにちょうど良いアクセント。
全体的にハイレベルな料理で、個人的にはマレーシア全体でもいちばん美味しかったレストランです。
- 「Soon Lee(順利)」のバクテーはコクのある漢方スープとトロトロのお肉が最高に美味しい
■ バクテーとは
バクテーとは、豚の肉(骨付き、内臓など)を漢方で煮込んだスープ料理のこと。漢字では「肉骨茶」と書かれるまがまがしい名前とは裏腹に、とても健康的なローカルフードとして親しまれています。
発祥地は、クアラルンプールから電車で約1時間の港町「クラン(Klang)」という説が有力。また、味は大きく分けて次の2種類です。
- 醤油ベースのマレーシア風
- 胡椒ベースのシンガポール風
食べ方はさまざま。きのこや湯葉をいっしょに鍋に入れたり、ご飯や油條(読み方は「ヨウティアウ」)をスープに浸したりするなど、バリエーションに富んでいます。また、付け合わせにレタスの炒め物を頼むのも一般的です。
■ 基本情報
Soon Leeの基本情報 | |
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営業時間 | 7:30~14:30 |
定休日 | 月曜日 |
お店の雰囲気 | 中国のローカルレストラン風(吹き抜け) |
席案内 | 店員さんによる案内あり |
注文方法 | 店員さんに口頭で伝える |
メニュー表 | なし |
会計方法 | 店員さんを呼んで行う |
クレジットカード | 使用不可 |
価格帯 | 20~50リンギット(540~1,350円くらい) |
注意しなければならないのは、メニュー表がないにもかかわらず口頭で注文しなければならないこと。したがって、次のことを英語で覚えておくと注文がスムーズです。
- 部位の種類(スペアリブなど)
- トッピングの種類
- サイドメニュー(ご飯、油條、レタスなど)
自分の場合、店員さんによる英語の説明がわからなかったので、厨房を見せてもらってようやく注文にありつけました。恥ずかしかったですが、良い経験です。
また、Soon Leeはイポーの中心部から少し離れた場所にあるので、バスやGrabで行くのがおすすめ。イポー鉄道駅から歩いていくと、30分ほどかかります。
Ming Court(明閣)
「Ming Court(明閣)」は、飲茶のレストランです。全体的に一体感のある味に仕上がった点心は、ワゴンが定期的に回ってくるのでついつい食べ過ぎてしまいます。
写真はシュウマイと味付けした豚を蒸したもの。シュウマイは「皮のモチモチ感」と「餡に詰まった肉の旨み」が絶妙なコラボレーションを成しています。豚はしっかりした味付けで、おかずにピッタリ。
手前の肉まんは、分厚い皮の中に餡がぎっしり詰まって食べ応えあり。奥のマーラーカオ(中国風の蒸しパン)は、フワフワな口当たりでほんのり甘い香りが広がります。
- 「Ming Court(明閣)」の点心は全体的に一体感のある味
■ 基本情報
Ming Courtの基本情報 | |
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営業時間 | 6:00~13:00 |
定休日 | 木曜日 |
お店の雰囲気 | シンプルな中国レストラン(冷房が効いていて涼しい) |
席案内 | 店員さんによる案内あり |
注文方法 | ワゴン式 |
メニュー表 | なし(現物を見て決める) |
会計方法 | レジ会計 |
クレジットカード | 使用可 |
価格帯 | 20~60リンギット(540~1,620円くらい) |
注文は「ワゴン式」。これは、点心を積んだワゴンが定期的に回ってきて、欲しいものを選ぶと伝票に数字が書き足されていく形態です。
また、お茶はいちばん最初に注文します。もしお茶の名前に詳しくない場合は、あらかじめ予習しておくと注文がスムーズでしょう。
参考までに、メジャーな中国茶の名前を以下に記載いたします。
- 普洱茶:プーアル茶
- 鉄観音茶:ウーロン茶の一種で飲み心地すっきり
- 香片茶:ジャスミン茶
- 水仙茶:ウーロン茶の一種でクセがなくマイルドな味
- 菊花茶:お花の入ったお茶
Theatre Street(戏院街)
「Theatre Street(戏院街)」は、個人的に思う穴場レストラン。フードの種類もたくさんあって、そのどれもが魅力的です。
特に当時のおすすめメニューだった煮魚は、柔らかい身にタレがよく染み込んでいて絶品。しかもボリューミーで、大きさは20cmくらいありました。
- 「Theatre Street(戏院街)」は煮魚料理が絶品
■ 基本情報
Theatre Streetの基本情報 | |
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営業時間 | 8:30~16:00 |
定休日 | 月曜日 |
お店の雰囲気 | おしゃれなカフェ風 |
席案内 | なし(自分で自由に決める) |
注文方法 | 店員さんに口頭で伝える |
メニュー表 | あり |
会計方法 | 店員さんを呼んで行う |
クレジットカード | 使用可 |
価格帯 | 20~50リンギット(540~1,350円くらい) |
店内は清潔感があって、とてもおしゃれ。テレビは常時映画を流しているので、鑑賞しながら食事を楽しむこともできます(中国語でしたが…)。
また、店員さんがフレンドリーで気さくでした。自分のつたない英語でも一生懸命聞いてくれたことは、今でも忘れることができません。
Onn Kee(安記)
「Onn Kee(安記)」は、もやしチキンで有名な老舗で、旅行雑誌にも紹介されるほどの定番レストランです。
もやしの味付けは薄口でシンプル。新鮮なもやしを使っているためか、噛むたびに旨みを感じることができます。
チキンはとてもやわらかくて、口の中に広がるのは絶妙な加減で残っている肉自身の風味。下に敷かれたライスは、肉汁が十分に染み込んでいて良い口当たりでした。
- 「Onn Kee(安記)」は素材の良さを生かしたもやしチキンが美味しい
■ 基本情報
Onn Keeの基本情報 | |
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営業時間 | 10:30~02:00 |
定休日 | なし |
お店の雰囲気 | 中国のローカルレストラン風(吹き抜け) |
席案内 | なし(自分で自由に決める) |
注文方法 | 店員さんに口頭で伝える |
メニュー表 | あり |
会計方法 | 店員さんを呼んで行う |
クレジットカード | 使用不可 |
価格帯 | 5~30リンギット(140~810円くらい) |
もやしの小サイズとチキンライスを合わせても16リンギット(430円くらい)なので、とてもリーズナブルです。また、席は内外にたくさんありますが、食事時になるとお客さんでいっぱいになるので、混雑を避けたい方は注意しましょう。
Lou Wong(老黄)
「Lou Wong(老黄)」も、もやしチキンで有名なレストランです。
もやしは歯ごたえ抜群で、塩コショウの加減が絶妙。「もやしってこんなに美味しくなるんだ」と、今までの価値観を一新してくれました。
チキンは噛むと肉汁たっぷり。そのままでも十分美味しいですが、テーブルに置いてあるソースに付けて食べると味の変化を楽しめます。
- 「Lou Wong(老黄)」のもやしは歯ごたえ抜群でチキンは肉汁たっぷり
■ 基本情報
Lou Wongの基本情報 | |
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営業時間 | 10:30~22:00 |
定休日 | なし |
お店の雰囲気 | 中国のローカルレストラン風(吹き抜け) |
席案内 | 店員さんによる案内あり |
注文方法 | 店員さんに口頭で伝える |
メニュー表 | あり |
会計方法 | 店員さんを呼んで行う |
クレジットカード | 使用不可 |
価格帯 | 5~30リンギット(140~810円くらい) |
もやしとチキンを合わせて14リンギット(380円くらい)なので、こちらも格安。夕方になると、席が次々と外に作られていくのも見物でした。
上記で紹介したOnn Keeとお店の距離が近いので、来店の際はぜひもやしチキンを食べ比べてみてください。
Thean Chun(天津茶室)
「Thean Chun(天津茶室)」は、安くて美味しいコストパフォーマンス抜群のプリンを食べることができるレストランです。値段はなんと3リンギット(80円くらい)。日本の市販品よりはるかに安い値段で、口の中に広がる卵のまろやかさとカラメルの甘さを堪能することができます。
もちろんプリンだけじゃありません。例えばクイティオは、「チキン」「エビ」「山菜」と具が盛りだくさん。麺はクイティオ独自のツルツルな食感、スープはダシが効いてクセになる味です。
- 「Thean Chun(天津茶室)」の激安プリンは卵のまろやかさとカラメルの甘さが口の中に広がる
■ 基本情報
Thean Chunの基本情報 | |
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営業時間 | 8:00~15:00 |
定休日 | なし |
お店の雰囲気 | 中国のローカルレストラン風(吹き抜け) |
席案内 | なし(自分で自由に決める) |
注文方法 | 店員さんに口頭で伝える |
メニュー表 | なし(壁に掛かっている) |
会計方法 | 料理が来たらすぐに払う |
クレジットカード | 使用不可 |
価格帯 | 3~20リンギット(80~540円くらい) |
補足として、注文と会計の流れを説明いたします。
- 店員さんを呼び止める
- 注文する
- 店員さんが料理を持ってくる
- 都度お金を支払う
追加で何か食べたいときも、この流れを繰り返せばオッケーです。
また、席は自分で確保しなければならないので、混んでて待っている間に横取りされないよう注意しましょう。
Concubine Lane Tau Fu Fa(顶峰潮州豆腐花)
「Concubine Lane Tau Fu Fa(顶峰潮州豆腐花)」は、テレビで紹介されるほどの人気店です。
いちばんの名物である豆腐花は、食べるとまず広がるのが甘い香り。そして、程よく温かい豆腐はふわふわの食感で、かかっている砂糖のシロップが美味しさを最大限に引き立てています。まさに、シンプル・イズ・ベスト。
- 「Concubine Lane Tau Fu Fa(顶峰潮州豆腐花)」の豆腐花は甘くてふわふわ
■ 豆腐花とは
豆腐花とは、豆乳に凝固剤を入れて固めたもの。豆乳に凝固剤を加えたときにできる形が雪の花に似ていることから、豆腐花と呼ばれるようになりました。別名は「豆花」「豆腐脳」など地域によって異なり、もともとは江南地方(長江の南の地域)の名物です。
豆腐花には次の特徴があります。
- 優しい甘さ
- 口触りが良い
- ヘルシー
食べ方はお店によってさまざま。砂糖水に浮いているシンプルなものから、「果物」「ジャム」「アイスクリーム」などのトッピングを乗せてゴージャスにできるところもあります。
■ 基本情報
Concubine Lane Tau Fu Faの基本情報 | |
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営業時間 | 9:30~17:00 |
定休日 | 水、金 |
お店の雰囲気 | 中国のローカルレストラン風(吹き抜け) |
席案内 | なし(自分で自由に決める) |
注文方法 | 入口で注文 |
メニュー表 | 入口にある |
会計方法 | 入口で受け取った後すぐ |
クレジットカード | 使用不可 |
価格帯 | 1.8~4リンギット(50~110円くらい) |
「席の選択」「注文」「会計」はセルフサービスで、流れは以下です。
- 空いている席に座る
- 店の入口にあるカウンターで注文
- 商品を受け取って会計
食べ終わった食器はテーブルに置いて帰ってオッケー。店員さんが片付けてくれます。
また、席数は約20と少なめ。しかし、回転が速いのですぐに座ることができます。ご安心ください。
Cowan Street(高温街)
「Cowan Street(高温街)」は、地元で大人気のレストラン。推しは「もやし」「チキン」「クイティオ」で、バランスの取れたメニューとなっています。
実際の味はどうかというと、もやしはちょうどよい塩分でシンプル。まさにほかの料理の引き立て役です。チキンはジューシーで、噛めば噛むほど肉の旨みが染み出てきます。
クイティオは温かいスープがとてもやさしい味。油を使ったほかの2品の味を洗い流すかのようなさっぱりした一品でした。
- 「Cowan Street(高温街)」のもやしは引き立て役、チキンはジューシー、クイティオはやさしい味
■ 基本情報
Cowan Streetの基本情報 | |
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営業時間 | 18:00~22:00 |
定休日 | 不定期 |
お店の雰囲気 | 中国のローカルレストラン風 |
席案内 | あり |
注文方法 | 店員さんに口頭で伝える |
メニュー表 | なし |
会計方法 | 店員さんを呼んで行う |
クレジットカード | 使用不可 |
価格帯 | 20~40リンギット(540~1,080円くらい) |
お店の中にメニューの書いてあるホワイトボードはあるのですが、すべてが中国語で書かれています。そこで、注文をスムーズに行うためにも食べたい料理のマレー語を予習しておきましょう(英語は通じませんでした)。
参考までに、定番メニューのマレー語を以下に記載いたします。
- タウゲ(Tauge):もやし
- アヤム(Ayam):チキン
- クイティオ(Kway teow):平たいライスヌードル
自分の場合、ノープランで行ったので店員さんにすごく迷惑をかけてしまいました。結果、空気を読んでくれて定番メニューを食べることができましたが、そんな気を使わせないためにも最低限の予習は必要です。
また、営業時間は夜のみ。しかも席は地元の人でいっぱいなので、相席は覚悟しましょう。
Wai Wai Wan Tan Mee(威威雲呑面)
「Wai Wai Wan Tan Mee(威威雲呑面)」は、ホーカーにあるワンタン料理専門の屋台。写真下がワンタンミー、左が揚げワンタン、右がワンタンスープです。
ワンタンミーは、ちょうどよい硬さの麺が濃厚なソースに絡まって食べ応え抜群。上にのっているチャーシューは少し甘みがあり、味にバリエーションを持たせてくれます。
揚げワンタンはカリカリで、ほんのり感じるのは特有の甘み。ワンタンスープは油の多いほかの2品を洗い流すかのような、あっさりした優しい味です。
- 「Wai Wai Wan Tan Mee(威威雲呑面)」のワンタン料理はどれもレベルが高い
■ 基本情報
Wai Wai Wan Tan Meeの基本情報 | |
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お店の雰囲気 | ホーカー(屋台) |
席案内 | なし(自分で自由に決める) |
注文方法 | 店員さんに口頭で伝える |
メニュー表 | 屋台に書いてある |
会計方法 | 料理が来たらすぐに払う |
クレジットカード | 使用不可 |
価格帯 | 3~15リンギット(80~410円くらい) |
注文から会計はホーカーの流れで、次のように行いましょう。
- 空いているテーブルを確保
- 屋台へ注文
- 自分のテーブルを店員さんに教える
- テーブルに戻って待つ
- 店員さんが料理を持ってくる
- 持ってきた店員さんに都度お金を支払う
他の屋台の料理を追加で食べたい場合は、2~6を繰り返します(テーブルを移動する必要はありません)。また、食べ終わった食器類はテーブルに置いたまま帰ってオッケー。店員さんが片付けてくれます。
コツのおさらい
- 「Soon Lee(順利)」のバクテーはコクのある漢方スープとトロトロのお肉が最高に美味しい
- 「Ming Court(明閣)」の点心は全体的に一体感のある味
- 「Theatre Street(戏院街)」は煮魚料理が絶品
- 「Onn Kee(安記)」は素材の良さを生かしたもやしチキンが美味しい
- 「Lou Wong(老黄)」のもやしは歯ごたえ抜群でチキンは肉汁たっぷり
- 「Thean Chun(天津茶室)」の激安プリンは卵のまろやかさとカラメルの甘さが口の中に広がる
- 「Concubine Lane Tau Fu Fa(顶峰潮州豆腐花)」の豆腐花は甘くてふわふわ
- 「Cowan Street(高温街)」のもやしは引き立て役、チキンはジューシー、クイティオはやさしい味
- 「Wai Wai Wan Tan Mee(威威雲呑面)」のワンタン料理はどれもレベルが高い
イポーは「美食の街」を売り文句の1つにしているため、各レストランが切磋琢磨してクオリティの高い料理を提供しています。クアラルンプールやペナン島からも2~3時間で行くことができるので、ぜひ一度現地に行って美味しい料理を味わってみましょう。
皆さまにとって少しでも役に立つ情報になれば嬉しいです。読んでいただき、ありがとうございました。
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