映画「ナイトクローラー」のロケ地・撮影場所を多数ご紹介！

アメリカで2014年に公開した、ジェイク・ジレンホールさん主演の映画「ナイトクローラー（Nightcrawler）」。この作品は、悲惨な現場を撮影して売る、ナイトクローラーという職業を描いたスリラー映画です。

そこでこのページでは、「ナイトクローラー」の中で特定できたロケ地（撮影場所）を、あらすじや感想と合わせてご紹介いたします。なお、本記事にはネタバレを含みますので、実際の映画を見ていない方は十分ご注意ください。

キャスト

以下は、「ナイトクローラー」の登場人物と演じられている役者さんの名前です。

あらすじ

ロケ地

作品の設定どおり、撮影はアメリカのロサンゼルス郡内（ほとんどがロサンゼルス市）で行われました。それでは、具体的なロケ地（撮影場所）をご紹介いたします。

グリフィス天文台

オープニングに出てくる円形のドームを持つ建物のシルエットは、グリフィス天文台（Griffith Observatory）です。「ナイトクローラー」だけではなく、「理由なき反抗」や「ラ・ラ・ランド」など数多くの映画のロケ地として使用されています。

グリフィス天文台は、ロサンゼルス内でも有数の観光スポットの一つ。「展望台から見える景色」や「プラネタリウム」など見どころ満載で、長年多くの人に親しまれています。

住所：2800 E Observatory Rd, Los Angeles, CA 90027 アメリカ合衆国

バインストリート

オープニングに出てくる大通りは、バインストリート（Vine St.）と呼ばれる道です。奥の方に映っている、大手レーベルの「キャピタル・レコード」のビルが印象的でした。

住所：1831-1825 Vine St, Los Angeles, CA 90028 アメリカ合衆国

パシフィック公園

オープニングに出てくる遊園地は、パシフィック公園（Pacific Park）です。ジェットコースター、観覧車、ウォールアートのすべてが入る映像が使用されていました。

パシフィック公園はサンタモニカのビーチにある遊園地。規模は大きくないものの、ジェットコースターや観覧車から見える海の景観が美しいスポットです。

住所：380 Santa Monica Pier, Santa Monica, CA 90401 アメリカ合衆国

カリフォーニア州ロサンゼルスモルモン教会堂

オープニングに出てくる教会は、カリフォーニア州ロサンゼルスモルモン教会堂（Los Angeles California Temple）です。きれいな外観と細長い尖塔が印象的でした。

住所：10777 Santa Monica Blvd, Los Angeles, CA 90025 アメリカ合衆国

サンタモニカブールバード

ルーが盗んだ金属を売りに行くときに車で走った道の一つは、サンタモニカブールバード（Santa Monica Blvd）という大通りです。車の窓からは、「ヘリテージ・クラシックス・モーターカー・カンパニー（Heritage Classics Motorcar Company）」の建物が見えました。

住所：8980 Santa Monica Blvd, West Hollywood, CA 90069 アメリカ合衆国

ヴァントーラブールバード

ルーが盗んだ金属を売りに行くときに車で走ったもう一つの道は、ヴァントーラブールバード（Ventura Blvd）です。車の窓からは、「ウェルズ・ファーゴ（Wells Fargo）」のATMが見えました。

先ほどのヘリテージ・クラシックス・モーターカー・カンパニーからウェルズ・ファーゴのATMへの距離は約10キロ。映像の時間としては10秒足らずでしたが、かなりの距離を移動したことになります。

また、リックがガソリンをこぼしたことをルーに注意されたガソリンスタンドも、ヴァントーラブールバード沿いにあるシェル石油です。

↓車の窓から見えたウェルズ・ファーゴのATM

↓リックがガソリンをこぼしたことをルーに注意されたガソリンスタンドの場所

センチュリーフリーウェイ

ルーが金属を売った帰り道に交通事故の現場に遭遇した道は、センチュリーフリーウェイ（Century Fwy）です。ここでルーは、ナイトクローラーの存在を知ることになります。

住所：アメリカ合衆国 〒90245 カリフォルニア州 エル・セグンド

ウィルソン山

ルーがニュースを見るシーンの前に映るたくさんの電波塔は、ウィルソン山（Mount Wilson）にあります。映像内に映っていただけでも、10以上の電波塔が集まっていました。

そばにはウィルソン山天文台があります。これはアメリカ西部にできた最初の天文台で、1917年の完成当時には多くの学者が集まりさまざまな議論が交わされていたそうです。

住所：6WGM+P4 マウント・ウィルソン, アメリカ合衆国 カリフォルニア州

ベニスビーチ

ルーが自転車を盗んだ海岸は、ベニスビーチ（Venice Beach）です。このあと、その自転車を売りカメラと無線機を手に入れることになります。

住所：1108 Ocean Front Walk, Venice, CA 90291 アメリカ合衆国

ベルビューアベニュー

ルーが初めて無線を聞いた場所は、ベルビューアベニュー（Bellevue Ave）です。背後に映っていた「Bob’s Market」というスーパーマーケットを頼りに特定することができました。

住所：

1239 Bellevue Ave, Los Angeles, CA 90026 アメリカ合衆国

ウェスト1stストリート

ルーがカージャックを撮影した場所は、ウェスト1stストリート（W 1st St）です。ここで撮った映像をニーナに売り、ルーは初めての報酬を手にします。

住所：4491 West 1st Street, Los Angeles, CA 90004 アメリカ合衆国

サンセットブールバード

サンセットブールバード（Sunset Blvd）という通りでは、以下に記載するさまざまな場所が使用されています。

ニーナが働いているKWLAは、KTLAというテレビ局から取ったものです。

↓ニーナが働いているKWLAのタワー

↓ルーと雇いたてのリックがビル火災の無線を聞いた場所（ルーが車の上であぐらをかいていた場所）

↓ルーとリックが行ったケバブの売店があった場所

↓ルーがローダーに組もうと誘われた道

↓マスコット風船が揺れていた場所

ダイナーズファミリーレストラン

ルーがリックを面接したレストランは、ダイナーズファミリーレストラン（Dinah’s Family Restaurant）です。お金に困って受けた仕事がまさか自分の命に直結してしまう。見方によっては本当に恐ろしいです。

住所：6521 S Sepulveda Blvd, Los Angeles, CA 90045 アメリカ合衆国

ローレルキャニオンブールバード

メイハム社（ローダーの会社）の車が事故を起こした場所、リックが撃たれてしまう場所には、ローレルキャニオンブールバード（Laurel Canyon Blvd）という通りが使用されました。

特に後者は衝撃的。人の命を何とも思わないルーの非情さが特に表れたシーンでした。ちなみにそのシーンで背後に映っていたお店は、現在ほとんど変わってしまったようです。

↓メイハム社（ローダーの会社）の車が事故を起こした場所

↓リックが撃たれてしまう場所

1045フィグエロアテラス

ルーが住むアパートの外観は、1045フィグエロアテラス（1045 Figueroa Terrace）です。大通りから少し中に入った場所にある、閑静な住宅街に位置しています。

裏にあるのはロサンゼルス・ドジャースの本拠地「ドジャースタジアム」。ただ、これだけそばにあるにもかかわらずルーは野球に一切興味がなさそうでしたね。

住所：1045 Figueroa Terrace, Los Angeles, CA 90012 アメリカ合衆国

チャイナタウンエクスプレス252

ルーが追っていた二人組が入った中華料理店は、チャイナタウンエクスプレス252（Chinatown Express 252）です。ここで二人組は警官に発砲し逃亡。壮絶なカーチェイスを繰り広げることになります。

住所：252 S Western Ave, Los Angeles, CA 90004 アメリカ合衆国

ロサンゼルス警察署（ハリウッド署）

ルーが事情聴取を受けた警察署の外観は、ロサンゼルス警察のハリウッド署（Los Angeles Police Department – Hollywood Station）です。レンガ造りが印象的な建物でした。

住所：1358 North Wilcox Ave, Los Angeles, CA 90028 アメリカ合衆国

サンランドブールバードとグレノークスブールバードの交差点

ラストシーンでVPN社の車が出動した場所は、サンランドブールバードとグレノークスブールバードの交差点（Sunland Blvd & Glenoaks Blvd）です。ルーは大金を稼ぎ、さらに三人を採用。またリックのような犠牲者が増えることを暗示する、後味の悪い終わり方でした。

感想

鑑賞後は嫌な気分に包まれ、呆然としました。実際にこのような世界が現実にあると思うと恐怖さえ感じます。

そしてルーの不気味さ。ジェイク・ジレンホールさんは、この役を作り上げるために9キロ体重を落としたそうです。それも相まって、ルーのいやらしさや非情さがとても際立っていたと思います。

人を人と思わず、他人の不幸を自分の食い物にする。ナイトクローラーという職業だけではなく、現実にそのような世界はいたるところにあるのでしょう。しかしそもそもは、貧困や差別、実力主義の世の中がそのような人間を作り出しているのかもしれません。

ただ、もし人類すべてがそのような考えに陥ってしまったらどうなるでしょうか。それは、人に対して思いやりを持たず、自分のためにだけ生きていく世界の出来上がりです。そんな虚しい世界にしないためにも、「ナイトクローラー」という作品は人々に警鐘を鳴らしているのではないかと思います。

皆さまにとって少しでも役に立つ情報になれば嬉しいです。読んでいただき、ありがとうございました。