映画「おかあさんの木」のロケ地・撮影場所まとめ

映画「おかあさんの木」のロケ地・撮影場所まとめ

2015年に公開した、鈴木京香さん主演の映画「おかあさんの木」。この映画は、戦時中に多くの息子たちを戦地に送りそして失った、一人の母の生涯を描いた物語です。

そこでこのページでは、映画「おかあさんの木」の中で特定できたロケ地(撮影場所)を、あらすじ合わせてご紹介いたします。なお、本記事にはネタバレを含みますので、実際の映画を見ていない方は十分ご注意ください。

キャスト

以下は、「おかあさんの木」の主な登場人物と演じられている役者さんの名前です。

登場人物名 役者名
田村ミツ 鈴木京香さん
田村謙次郎 平岳大さん
坂井昌平 田辺誠一さん
坂井サユリ 志田未来さん
田村一郎 細山田隆人さん
田村二郎 三浦貴大さん
田村三郎 大鶴佐助さん
田村四郎 大橋昌広さん
田村五郎 石井貴就さん
田村誠 安藤瑠一さん
田村六郎 西山潤さん
田村徳兵衛 木場勝己さん

あらすじ

「おかあさんの木」のあらすじ

長野の農家の娘・ミツは、田村謙次郎から恋文をもらい結婚。幸せな家庭を築き、たくさんの子供にも恵まれた。
しかしある日、謙次郎が突然の心臓発作により落命。ミツは女手一つで六人の子供を育てることになる。

謙次郎が亡くなってからしばらく経ち、日本は戦時下にあった。そしてついに一郎のもとにも召集令状が届いてしまう。
ミツは一郎を見送った後、代わりに一本の桐の木を植える。その後も次々に子供たちが戦地へ。ミツはその度に、木を一本ずつ植えていくのだった。

しかし現実は無常であった。息子たちが命を落としたとの知らせが次々と届いたのである。
当初は「お国のため」と思っていたミツの心は痛んでいった。そして次第に、「無事に帰ってきてほしい」と願うようになる。

1945年8月、ついに終戦を迎える。それでもミツのもとには誰一人として帰って来る者がいなかった。
それからしばらくしたある日、ケガを負った五郎が帰宅。しかしミツは木の前で誰とも再会できることなく亡くなっていた。

ロケ地

それでは、「おかあさんの木」の中で特定できたロケ地(撮影場所)をご紹介いたします。

旧小平小川郵便局舎

謙次郎や昌平、五郎が勤めていた上畑郵便局は、東京都の「小平ふるさと村」の中にある旧小平小川郵便局舎です。映画内では頻繁に登場し、サユリが五郎におはぎを渡すなどの重要なシーンで使用されていました。

小平ふるさと村は、市が後世に文化を伝えるため移築復元し開村した場所。郵便局の他にも、江戸時代や明治時代の家屋などを見学することができます。

【小平ふるさと村のホームページ】
http://kodaira-furusatomura.jp/

住所:東京都小平市天神町3丁目9−1

小目沼橋

ミツが婚礼の儀に向かう途中に渡ったのは、茨城県つくばみらい市にある小目沼(おめぬま)橋です。謙次郎が突然の心臓発作で倒れてしまった場所でもあります。

小目沼橋は、1956年(昭和31年)に下小目と平沼を結ぶために造られた橋です。映画を見ていても感じましたが、歴史ある木製の橋は趣があります。

住所:茨城県つくばみらい市下小目

須藤本家

謙次郎が婚礼の儀に急いで向かっている途中に自転車で走った場所の一つは、茨城県笠間市にある須藤本家の前の道です。シーンとしては一瞬でしたが、木造の塀や瓦屋根などの古風な雰囲気が印象的でした。

住所:茨城県笠間市小原2125

水海道風土博物館・坂野家住宅

婚礼の儀になかなか来ない謙次郎を両親が心待ちにしていた場所は、茨城県常総市にある「水海道風土博物館・坂野家住宅」です。映画内では、自転車に乗って突っ込んできた謙次郎が勢い余って転倒してしまいました。

水海道風土博物館・坂野家住宅は、国の重要文化財にも指定されている建築物。入母屋造(いりもやづくり)の屋根や武家屋敷特有の門、土塀などを見ることができます。

住所:茨城県常総市大生郷町2037

旧芦山浄水場

突然の心臓発作により亡くなった謙次郎を火葬した場所は、茨城県水戸市にある旧芦山浄水場です。女手一つで子供たちを育てることを決意する、物語の転機となるシーンで使用されました。

旧芦山浄水場は、ロケ地としては有名な場所。2018年に大ヒットした映画『カメラを止めるな!』や数多くの仮面ライダー作品などで使用されています。

住所:茨城県水戸市渡里町

民家園

田村家として使用されたのは、茨城県かすみがうら市にある民家園です。茅葺き屋根が印象的で立派な家屋でした。

民家園は、この敷地内にある日本庭園の一部。ほかにも池や「あゆみ庵」という数寄屋造り(茶室)の建物があります。

住所:茨城県かすみがうら市坂888−2

茨城県庁三の丸庁舎

ミツが子どもたちの安否を確かめに行った長野県庁は、茨城県水戸市にある「茨城県庁三の丸庁舎」です。県こそ違えど、本当の庁舎が使用されました。

住所:茨城県水戸市5

浄蓮寺

金属不足により鐘を差し出さなければならなくなったお寺は、茨城県北茨城市にある浄蓮寺です。国内にいくつもある浄蓮寺の中から、特徴的な本堂の外観を頼りに北茨城市のものであると判断いたしました。

浄蓮寺の見どころは、1000年も前に造られたという三十三体の観音像だそうです。一か所で三十三体の観音像を拝むことで、多くの功徳を得ることができます。

住所:茨城県北茨城市華川町2733

城ヶ崎海岸

誠と六郎が命を落としたことをナレーションが語る前に映った崖は、静岡県伊東市にある城ヶ崎海岸です。多くの人が崖から身投げをするシーンに使用されました。

城ヶ崎海岸は、4000年前の噴火によって流れ出た溶岩が形成した断崖。近くには「門脇つり橋」があり、断崖を渡るスリルを味わうことができます。

住所:静岡県伊東市富戸

特定できたロケ地は以上です。

皆さまにとって少しでも役に立つ情報になれば嬉しいです。読んでいただき、ありがとうございました。