日帰りでマラッカ観光を楽しむには?おすすめモデルコースをご紹介

日帰りでマラッカ観光を楽しむには?おすすめモデルコースをご紹介

マレーシアの世界遺産マラッカには、たくさんの魅力ある観光スポットが存在します。しかし、「何泊かして全部見たいけど旅行の日数は限られてるしなぁ…」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

そこでこのページでは、日帰りでマラッカ観光を十分に楽しむためのおすすめモデルコースをご紹介いたします。また、宿泊するときに行きたい場所も記載しているので、旅行の計画を立てるときに合わせてご活用ください。

スケジュール

まずは大まかなスケジュールを見てみましょう。

時間 スケジュール
10:00 オランダ広場到着
10:30 スタダイス
11:30 セント・ポール教会
12:00 サンチャゴ砦
12:30 セント・フランシス・ザビエル教会
13:00 昼食
14:00 オランウータンハウス&3Dストリートアート
14:30 チェン・フーン・テン・テンプル
15:00 ババ・ニョニャ・ヘリテージ博物館
16:30 ババ・ニョニャ料理体験
17:15 お土産選び
18:00 オランダ広場出発

開始時刻を10時、終了時刻を18時にした理由は、クアラルンプール中心部からの日帰り旅行を想定しているからです。これらの時間であれば、電車と長距離バスを使ってクアラルンプールとマラッカを往復することができます。

シンガポールやジョホールバルから日帰りで旅行する場合は、上記のスケジュールを1時間後ろにずらしてご活用ください。

また、マラッカのバスターミナルとオランダ広場の往復は、Grabという配車アプリを活用しましょう。自分が利用したときは片道8リンギット(220円くらい)でした。

コツ1

  • マラッカのバスターミナルとオランダ広場の往復はGrabを活用する

長距離バスや電車の時刻は以下のサイトをご参照ください。英語のサイトですが、事前予約もできます。

【BusOnlineTicket.com:長距離バスの検索ページ】
https://www.busonlineticket.com/

【KTM:電車の時刻表ページ】
http://www.ktmb.com.my/TrainTime.html

クアラルンプールの中心部(KLセントラル駅など)からバスターミナルの最寄り駅(Bandar Tasek Selatan)を結ぶのは「KTM KOMUTER」という電車です。時刻表は「Batu Caves – P. Sebang – Batu Caves」をクリックしてご参照ください。

どんなところに行くの?

マラッカ中心部の地図

上の写真は、マラッカ中心部の地図です。見ていただくとわかるとおり、今回のモデルコースでまわる観光・グルメスポットが、すべてこの地図におさまる範囲内に位置しています(サンチャゴ砦~チェン・フーン・テン・テンプルで1キロくらい)。

※パソコンの場合はクリック、スマートフォンの場合はピンチアウトしてご参照ください。

それでは、それぞれがどのような場所なのか、写真を交えて見ていきましょう。

10:00~:オランダ広場到着

オランダ広場(Dutch Square)は、1641年から始まったオランダの統治時代に発展した場所。全体的に赤で統一された建造物はとても美しく、当時の歴史を感じさせてくれます。

オランダ広場のヴィクトリア噴水と教会

奥に見えるのは1753年に建てられた「マラッカ・キリスト教会」、手前はヴィクトリア女王の逝去を偲んで造られた「ヴィクトリア噴水」です。「赤い建物」「青い空と噴水」「緑の木々」が織りなす色彩は絶景そのもの。

オランダ広場の「I LOVE MELAKA」モニュメント

ヴィクトリア噴水の隣には、「I LOVE MELEKA」と書かれたモニュメントがあります。記念撮影にぴったりのスポットですが、順番待ちは覚悟してください。

オランダ広場のお土産エリア

建物の壁際には売店が並んでいます。全体的に安いので、帰り際に買うお土産の選択肢として活用するのもアリ。

10:30~:スタダイス

スタダイス(Stadthuys)は、1650年頃に造られたオランダの旧総督府(植民地を統治するために置かれた役所)です。東南アジアに残る最古のオランダ建築と言われており、現在はマラッカの歴史博物館として使われています。

スタダイスの入口

オランダ広場に並ぶ建物の1つなので、スタダイスも真っ赤な外観。ただ、最初は白だったものを1820年頃に赤に塗りなおしたそう。

階段を上ると受付があるので、チケットを購入します。値段は10リンギットです。

スタダイスに展示されているアニマルマネー

中には「マレーの道具」や「植民地時代を表す絵画」など、歴史に関するさまざまなものが展示されています。写真は過去に使われていたという動物をかたどったお金。

スタダイスに展示されているジオラマ

ジオラマもあります。

スタダイスの中庭

きれいに整えられた中庭は壮観です。ここから裏の道へ抜けることもできます。

スタダイスの基本情報
開館時間 9:00~17:00
定休日 なし

11:30~:セントポール教会

セントポール教会(St. Paul’s Church)は、1521年にポルトガル人の総督が建てたカトリック教会です。日本でも有名なフランシスコ・ザビエルが、マラッカに滞在していたときに暮らしていた場所でもあります。

セント・ポール教会の内部

オランダの支配時には要塞として使われていたセントポール教会の中は、まるで廃墟のような雰囲気。歴史と壮大さを併せ持っています。

セント・ポール教会の石板

壁際にあるのは、オランダやポルトガルの高官を記念した石板。

セント・ポール教会のザビエル像

建物の外にはザビエル像があります。右手首がない理由は諸説あり。

セント・ポール教会から見える景色

マラッカの街を一望することもできます。まさに絶景。

12:00~:サンチャゴ砦

もともとファモーサという要塞の入口だったサンチャゴ砦(Porta de Santiago)は、1511年にポルトガルが建造しました。イギリス支配時に取り壊され現在は門しか残っていませんが、アジア全体で見ても特に古い西洋建築の1つです。

セント・ポール教会からサンチャゴ砦へ下りる階段

セント・ポール教会からつながっている階段を下りるとサンチャゴ砦があります。

サンチャゴ砦の門

門はものすごく古風で頑強。中に入って実際の造りを体感することも可能です。

ここまで来たら、グルっとまわってオランダ広場に戻り、次のセントフランシスザビエル教会に行きましょう。約10分くらい歩きます。

12:30~:セントフランシスザビエル教会

セントフランシスザビエル教会(Church Of St. Francis Xavier)は、1849年にザビエルの努力を讃えて造られた教会です。18世紀後半~19世紀にかけて隆盛したネオゴシック様式で建てられており、フランスのセントピーター大聖堂をもとにデザインされています。

セントフランシスザビエル教会の入口

入口は、オランダ広場からの大通り(ラクサマナ通り:Jalan Laksamana)沿いではなく、セントフランシスザビエル教会を通り過ぎて「Public Bank」の手前を右折した先にあります。

また、入場料は特にかかりません。

セントフランシスザビエル教会の祭壇とステンドグラス

中にはとても美しいステンドグラスが。彫刻もたくさんあり、そのひとつひとつがとても精緻です。

セントフランシスザビエル教会のザビエルとヤジロウの立像

外に出ると、ザビエルとヤジロウの立像があります。ヤジロウは、ザビエルが日本で布教活動をするきっかけとなった人物。正体はあまり知られていませんが、ヤジロウがいなかったらキリスト教が今ほど日本に広がっていなかったかもしれません。

セントフランシスザビエル教会が拝観できる時間は、次のようになっています。

曜日 拝観時間
月~金、日 9:00~17:00
9:00~13:00

ここまででおおよそ3時間でまわることができれば予定通りです。

コツ2

  • オランダ広場周辺の観光地は3時間でまわるのが目安

13:00~:昼食

マラッカ中心部にはたくさんのレストランがありますが、中でもおすすめは名物のチキンライスボール。オランダ広場からチャイナタウン(マラッカ川の西側)に行く橋を渡ってすぐのところにある、「Hoe Kee(和記)」というレストランで食べることができます。

Hoe Keeのチキンライスボール

チキンライスボールは、一口サイズで丸っこい形がかわいらしい。食感はもっちりとしていて、味はチキンの旨みが十分に染み込んでいます。

値段は1粒0.5リンギット(13円くらい)。もちろんこれだけでは足りないと思うので、チキンや野菜炒めを合わせて頼みましょう(入口で注文する際に、セットメニューを店員さんに提案されます)。

14:00~:オランウータンハウス&3Dストリートアート

昼食が済んだらチャイナタウン観光です。まずはフォトジェニックなウォールアートからスタート。

オランウータンハウスのウォールアート

マレーシアの画家・チャールズチャム(Charles Cham)が、Tシャツ販売のショップとして利用しているオランウータンハウス。その壁には、大きなオランウータンのウォールアートが描かれています。

少しゆるいテイストで癒しを感じることのできるこの作品は、もちろんチャム本人が描いたもの。店内には、この絵をモチーフにしたTシャツも売られています。

ただし、店内は撮影禁止なのでご注意ください。

マラッカの3Dストリートアート

オランウータンハウスからマラッカ川に向かう小道にあるのは、家の壁一面に描かれたカラフルなウォールアートです。その独特なタッチのウォールアートは、マラッカの中でも異彩で不思議な感覚に包まれます。

14:30~:チェンフーンテンテンプル

チェンフーンテンテンプル(Cheng Hoon Teng Temple:青雲亭)は、マレーシアでもっとも古い中国寺院です。見どころは豪華に彩られたたくさんの礼拝堂。その材料は本土中国から輸入して取り寄せるほど、本格的な造りとなっています。

チェン・フーン・テン・テンプルの礼拝堂

写真は数ある礼拝堂の1つ。屋根には彩り豊かな彫刻があります。

チェン・フーン・テン・テンプルの仏壇

仏壇は金色に装飾されてとても豪華。

チェン・フーン・テン・テンプルの神様の彫刻が置かれた岩

寺院の奥には、神様の彫刻を置いた岩があります。ひとつひとつの神様と「岩」「植物」「緑」が織りなすオブジェは、清涼感を与えてくれてとても清々しい。

15:00~:ババニョニャヘリテージ博物館

ババ・ニョニャ・ヘリテージ博物館の外観

ババニョニャヘリテージ博物館(Baba And Nyonya Heritage Museum)は、もともとチャン一族が住んでいた邸宅です。1985年に一般公開されたこの博物館では、プラナカンの文化に触れることができます。

まずは以下のワードを抑えておきましょう。

  • ババ

移民してきた中国人男性のこと。「紳士」を意味します。

  • ニョニャ

もともとマレーシアに住んでいた女性のこと。「婦人」を意味します。

  • プラナカン

ババとニョニャの子孫のこと。

館内は撮影禁止なので写真を交えて紹介することができないのですが、主に次のような展示があります。

ババニョニャヘリテージ博物館にある展示

  • 邸宅の構造
  • 使用していた家具や食器
  • 結婚の儀式
  • 遊具

豪華な家具や色彩豊かな食器類などは、当時の裕福な暮らしを想起させてくれます。意外と面白いのが階段の造り。泥棒の侵入や転落防止だけでなく、夫が夜遊びをしたときに入れなくするような工夫が施されています。

開館時間、入館料は以下です。

開館時間 月~木:10:00~17:00
金~日:10:00~18:00
入館料 16リンギット(430円くらい)
英語のガイドを希望する際は追加で4リンギット

中では日本語のガイドブックを貸してくれます。また、近くにはプラナカンのアイテムを販売しているお店もあるので、時間に余裕があればのぞいてみてもよいかもしれません。

【ババニョニャヘリテージ博物館のホームページ】
http://babanyonyamuseum.com/

16:30~:ババニョニャ料理体験

文化に触れた後は、実際にババニョニャ料理を食べてみましょう。おすすめは「ジョンカー88(Jonker 88)」というレストランです。

ジョンカー88のババ・チェンドル

写真はマレー風かき氷「ババチェンドル」。冷たい氷のシャキシャキ感とライスヌードルのツルツルな食感が同時に味わえる、マレーシアの気候にピッタリのスイーツです。

値段は4リンギット(110円くらい)。値段は高くなりますが、もっとトッピングを増やした豪華なバージョンもあります。また、お腹が空いている場合は、ガッツリ食べられるラクサという麺料理もあるので試してみるのもアリ。

17:15~:お土産選び

マラッカチョコレートハウス

残りの時間でお土産を選びましょう。定番はオランダ広場とチャイナタウンをつなぐ橋の付近にある、「マラッカチョコレートハウス」「Sam Shu Gong(三叔公)」というお店です。

もしお土産が必要ない場合は、後に紹介するカンポン・クリン・モスクや香林寺を見たり、チャイナタウンを散策してみると良いと思います。

18:00~:オランダ広場出発

マラッカにある他の都市までの距離が書かれた看板

帰りの交通機関に合わせて、マラッカの街を後にしましょう。くれぐれも乗り遅れのないように、しっかりと時間を確認して余裕のある行動を心がけることをおすすめします。

コツ3

  • 昼食後は帰る時間が来るまでチャイナタウン観光

宿泊するときに行きたい観光・グルメスポット

上記以外にも、マラッカの魅力はたくさんあります。時間が余ったり宿泊する場合には、これからご紹介する観光・グルメスポットをぜひ取り入れてみましょう。

水上モスクで夕日を見る

マラッカ海峡モスクから見える夕日

マラッカ海峡に浮かぶ水上モスクは、世界三大夕日に数えられるほどの美しい夕日が見れることで有名なスポットです。夕日の時間が19時頃なので日帰りだと見ることができないのですが、宿泊するなら絶対に見ておくべき観光スポットの1つ。

ジョンカーストリートのナイトマーケット

ジョンカーストリートの入口

週末になると開催されるジョンカーストリートのナイトマーケットは、マラッカのグルメや雑貨など魅力が盛りだくさん。

ジョンカー・ストリートのナイト・マーケットの様子

雰囲気はこんな感じで、両脇に並ぶ屋台とものすごい人の数で道路が埋め尽くされます。

ジョンカー・ストリートで売っている串焼き

例えば、売っている食べ物は以下です。

ナイトマーケットで売っている食べ物の例

  • 串焼き
  • 海鮮焼き
  • 点心
  • フルーツジュース

そのどれもが格安で食べ歩きにちょうど良いサイズ。まるでお祭りのような感覚で、マラッカのグルメを楽しむことができます。

ただし、開催されるのは毎週金~日曜の18時~24時なので注意しましょう。

パクプトラ

パクプトラの外観

宿泊するなら絶対に行ってほしいのが、地元の人も大絶賛のパクプトラ(Pak Putra)というレストラン。

パクプトラのタンドリーチキン

名物料理のタンドリーチキンは、こんがり焼かれていて香ばしさ満点。外はカリッとしていてジューシー、中はやわらかくてお肉の旨みを感じることができます。

パクプトラのチーズナン

タンドリーチキンに負けず劣らずおすすめなのが「ダブルチーズナン」。ふんわりと焼かれたナンと中に入った濃厚なチーズは、一度食べたら忘れられないほど絶品です。

カンポンクリンモスク

カンポンクリンモスク(Kampung Kling Mosque)は、1748年に建てられたイスラム教の礼拝堂です。さまざまな建築様式をミックスした造りが特徴で、チャイナタウンの通称「ハーモニー通り」と呼ばれる道路沿いにあります。

カンポン・クリン・モスクのミナレット

パゴダ(日本でいう五重塔)という階層型の塔を模したミナレットは、仏教の要素を取り入れたもの。その調和は、他のモスクではなかなか見られません。

ちなみにミナレットとはモスクから伸びる塔のことで、イスラム教徒に対して礼拝時間を呼びかける場所として使われます。

カンポン・クリン・モスクの礼拝堂

礼拝堂にはさまざまな建築様式が混在。例えば、シャンデリアはイギリスのヴィクトリア様式、奥の金が施された柱は古代ギリシアのコリント式と呼ばれる建築様式で作られたものです。

西洋と東洋の文化が混ざっていてもまったく違和感がなく、むしろ統一感のある造りで豪華に仕上がっています。

所要時間は15分程度。時間が余ったときに、手軽に見ることができます。

カンポンフルモスク

カンポンフルモスク(Kampung Hulu Mosque)は、1720年代に建てられたマラッカ最古のモスクです。創設者であるDato’ Shamsudinはもともと中国出身でしたが、改宗してイスラム教を崇拝するようになりました。

カンポン・フル・モスクの外観

オレンジ色のレンガは、オランダが統治していたときの名残を感じさせてくれます。

カンポン・フル・モスクの礼拝堂入口

柱はクリーム色のかわいらしいトーンで、カンポンクリンモスクとはまた違った味わい。

こちらも所要時間は15分ほど。ただしカンポンクリンモスクよりは中心部から離れているので、時間に余裕があるときに行くようにしましょう。

ブキッチナ

ブキッチナ(Bukit Cina)は、25万平方メートルもの広さを持つ中国国外最大の墓地です。中国(Cina)出身のAdmiral Cheng Hoという人物が率いていた軍がこの丘(Bukit)に駐留していたことから、ブキッチナと名付けられました。

ポー・サン・テン寺院の入口そばにある祭壇

ふもとにあるポーサンテン寺院(Poh San Teng Temple:宝山亭)は、1795年に中国からマラッカに移民して亡くなった人たちを偲ぶために造られました。

ハンリーポーの井戸

15世紀半ば、当時のリーダーが妻の名前を取って造った「ハンリーポーの井戸(Hang Li Po Well:三宝井)」。不思議なことにどんな干ばつでも枯れることはなく、ハンリーポーの井戸の水を飲んだ人は必ずマラッカに戻ってこれるという伝承があります。

長い間使用されていましたが、イギリスの占領時に老朽化。現在はふたがしてあり覗くだけしかできないものの、500年以上も前に造られた姿は趣があります。

ブキッチナの頂上

丘の上から見える景色は、とても見晴らしがよく清々しくて気持ち良いです。

所要時間は1時間。オランダ広場から15分ほど歩いたところにあります。

コツのおさらい

コツ

  1. マラッカのバスターミナルとオランダ広場の往復はGrabを活用する
  2. オランダ広場周辺の観光地は3時間でまわるのが目安
  3. 昼食後は帰る時間が来るまでチャイナタウン観光

できれば余裕を持って1泊したいマラッカの観光ですが、日帰りでも十分楽しむことができます。マラッカへの旅行を計画されている方は、ぜひこのページを参考にスケジュールを検討してみてください。

皆さまにとって少しでも役に立つ情報になれば嬉しいです。読んでいただき、ありがとうございました。

【参考サイト】