ドラマ「竜の道」のロケ地:特定できた撮影場所をご紹介
第四話
まゆみは、霧島家で行われるパーティに美佐を招待。会話の流れから竜二と美佐が本当の兄妹ではないことを知る。そこで二人の関係を快く思わないまゆみが行ったのは、男を使って美佐に嫌がらせをすることだった。
嫌がらせの事実を知った竜一は、美佐を東京に呼ぶべきではなかったと竜二を詰問。さらに竜二には、兄妹以上の感情を美佐に持っているのではないかと訝しむ。
一方美佐は、付け回している男をインターネットで検索。居場所を突き止め行ってみると、お店から現れたのはまゆみだった。
叔母のもとを訪れた美佐は、キリシマ急便と両親の会社の間に何があったのかを知る。そして事実を知っているはずの竜二が、なぜまゆみと交際しているのか疑問を覚える。
心配になった美佐は、和田の会社へ行き相談。すると帰り際にそわそわしている姿を見た竜一は、美佐を監視することに決める。
まゆみの呼び出しに応じた美佐は、突然現れた車に連れ去られてしまう。しかし竜一があらかじめ曽根村に頼んで手引きしておいたおかげで、大事には至らずに済む。
まゆみが原因で美佐に危険が迫ったことを知った竜二は霧島家へ。そこで寂しさを感じているまゆみを理解した言葉をかけると、彼女は「愛なんかいらない」と言いながら涙するのだった。
第四話で使用されたロケ地は以下です。
新川公園(隅田川テラス)
美佐が生徒たちと絵の課外授業に来た場所は、東京都中央区にある新川公園(隅田川テラス)です。隅田川沿いであることは映像からわかっていたので、川の向こうに見える建物や架かっている橋から特定しました。
ドラマを観ていても感じましたが、新川公園は川や建物が美しく見える素晴らしい場所です。あの男二人が現れなかったら、子供たちにとってさぞかし良い課外授業になっただろうに…。
住所:東京都中央区新川1丁目32
鎮守橋
学校からの帰り道、美佐が男二人に追われて渡った橋は、東京都品川区の鎮守橋です。流れているのは目黒川。上流の中目黒あたりに行けば、有名な桜並木を見ることができます。
住所:東京都品川区30
荏原神社
男二人に追われた美佐が逃げ込んだ神社は、先ほどご紹介した鎮守橋を渡ってすぐのところにある荏原(えばら)神社です。きっと美佐は、グルっとまわって逃げていたのだと思います。
荏原神社は、西暦709年に端を発した歴史ある神社。祈願すれば叶わぬことはないと言われており、お祭りなども催されることから毎年多くの人が訪れる場所になっています。
住所:東京都品川区北品川2丁目30−28
アカシヤ通り
終盤に美佐が連れ去られてしまった道は、埼玉県さいたま市西区にあるアカシヤ通りです。奥にある「アカシヤ通り接骨院」が辛うじて見えたので、特定することができました。
住所:埼玉県さいたま市西区プラザ98
第五話
源平をキリシマ急便から追放するため、「取締役の弱みを握る」ことを竜一に提案された晃。最初のターゲットは、源平にいちばん忠実な小田嶋聡介である。
凛子の尾行と砂川の聞き込みによって得た小田嶋の弱みは、子どもの治療費欲しさに不正にお金を受け取っていたことだった。同情する晃だったが、その情報をネタに小田嶋を取り込むことに成功する。
一方、沖は和田(竜一)の正体を突き止めるため、10億円を持ち逃げされた大野木の子供に接触。大野木が息絶えたときに、和田と同じ顔の斉藤一成が家から出てきたことを聞く。
その後も取材を続ける沖だったが、斉藤はすでに亡くなっているという電話を受ける。これは、あらかじめ竜一が曽根村に流してもらっていた偽情報だった。
美佐はキリシマ急便が両親の仇であることを知って、まゆみと交際している竜二を心配していた。そして襲われたときの一件から、和田も関係しているのではないかと疑う。
そんなときに、吉江の息子だという調査結果を竜二に突きつけた源平。しかし竜二は、「弱いものが強いものに負けただけだ。強い側に行きたい」と言い切り抜ける。
美佐を苦しめていると知った竜一は、竜二に計画から外れろと提案。もちろん竜二は納得できるはずもなく、二人はケンカし竜一は家を飛び出してしまう。
後を追った竜二は、埠頭で竜一を発見。「お前と俺は二人で一つだろ」と言い抱き合うのだった。
第五話で使用されたロケ地は以下です。
諏訪の森公園
沖が大野木の息子と話した場所は、東京都立川市にある「諏訪の森公園」です。ターザンロープなどの遊具から、なんとか特定することができました。
また、沖が大野木の息子に声を掛けたのは、諏訪の森公園と立川中央病院に挟まれた道です。したがって、声を掛けた後そのまま隣の公園で話を聞いたことになります。
第七話や最終話でも同様、沖と大野木の息子が話すシーンで使用されました。同じような角度だったので、続けて撮影されたのかもしれません。
住所:東京都立川市柴崎町1丁目1
↓沖が大野木の息子に声を掛けた道
立川調剤薬局
晃が小田嶋の家族を見た場所は、東京都立川市にある立川調剤薬局の前です。実はこのシーン、先ほどご紹介した諏訪の森公園から撮られていると思われます。大野木の息子が通っている学校と小田嶋の娘が通っている病院は、すぐそばなのかもしれません。
住所:東京都立川市柴崎町2丁目17−19
曙橋駅周辺
口論をして家を飛び出した竜一が歩いたり、それを探した竜二が走り回っていた場所は、東京都新宿区にある曙橋駅周辺の道です。お店の看板などから特定することができました。
以下がその具体的な場所です。
- 竜二とケンカしてUDコーポレーションに行った後に竜一が佇んでいた場所(左の歩道)
- 竜二が竜一を探し回った道その1(右の歩道)
↓竜一が竜二とケンカした後に歩いた道
↓竜二が竜一を探し回った道その2
第六話
芙有子は「子供たちや夫婦でもっと話し合うべきだった」と源平に主張。しかし源平も、結婚してから芙有子が殻に閉じこもっていたことに不満を持っていたのである。
数日後、芙有子がもう一度源平と話そうとしたそのとき、急性心筋梗塞により救急搬送。その情報を聞いた竜一は、機に乗じて一気に源平を退任に追い込もうと画策する。
偶然にも和田、竜二、美佐、まゆみ、晃の五人が霧島家で食事することに。竜二は、和田の提案で竜一の存在をみんなに話す。
それを聞いた晃は同情。竜一の目論見通り、弱気の晃に確固たる決意を植えつける。
芙有子の病状は予断を許さない状況だった。気が気じゃない源平は、仕事そっちのけで付きっきりの看病をする。
その裏で竜一と竜二は、取締役の中に裏切り者がいないか炙り出し。二見という取締役を処分することに成功する。
取締役会当日。出席した源平のもとに、芙有子が亡くなったという知らせが入る。
そして少しだけ目を覚ましたときに芙有子の願いを聞いていた晃は、源平の解任要求を取り止め。竜一の計画は、晃の裏切りにより失敗に終わってしまうのだった。
第六話で使用されたロケ地は以下です。
NTT中央研修センター宿泊棟
芙有子が入院した病院として使われたのは、東京都調布市にあるNTT中央研修センター宿泊棟です。ドラマ内での名前は「大浦総合病院」。茶色の細い素材で覆われた外観が印象的でした。
住所:東京都調布市入間町2丁目28
第七話
キリシマ急便のトラック運転手が過重労働により命を落とす事態が発生。竜二はさらに源平に取り入るため、権力を利用して不祥事を揉み消す。
そもそも過重労働の件を告発したのは、元取締役の二見だった。そこで竜一は、源平が二見の排除を考えるよう計画を立てる。
二見は竜一の提案通り源平と接触。お金を受け取る約束を取り付ける。
芙有子を亡くし仕事しか残っていない源平は、anywaysと契約するために躍起になっていた。その心理を利用して、竜一は二見の要求がエスカレートすることを匂わせ、竜二は芙有子の手紙を見せて源平を追い込む。
そしてついに源平は、曽根村に二見の処理を依頼。ここまでは竜一の思惑通りであった。
しかし金を受け取った曽根村は、源平の要求通り二見を亡き者にしようとしていた。それを間一髪で阻止した竜一だったが、曽根村から「二見を消せ」と命令されてしまう。
話を聞いた竜二は、自分がまゆみと結婚して跡継ぎになり表から源平のすべてを奪うと提案。それは竜一と美佐、まゆみの幸せを願ってのことだった。
そんなとき、竜一のもとに美佐がやってきて自分の想いを告白。そして、竜一の正体に気付いた沖が接触してくる。
第七話で使用されたロケ地は以下です。
錦第二公園沿いの道
竜一が二見にお金を渡した場所は、東京都立川市にある錦第二公園沿いの道です。この現場を大友に見せたことにより、源平が二見を処理する決意を固めます。
錦第二公園があるのは立川市の鬼門にあたる位置。そのため通称「オニ公園」と呼ばれ、インパクトの大きい赤鬼の滑り台を設置しています。
住所:東京都立川市錦町1丁目5
立飛リアルエステート
二見が襲われそうになった場所は、東京都立川市にある立飛(たちひ)リアルエステートです。竜一は間一髪で二見を助けましたが、そのため曽根村からとんでもない命令を下されてしまいました。
立飛リアルエステートは、ロケ地としては有名な場所。同じ2020年の夏ドラマだと、「刑事7人(シーズン6)」の第一話と第二話で使用されています。
住所:東京都立川市高松町1丁目100番地 1丁目
なお、第五話で登場した「諏訪の森公園」が第七話でも使用されました。シーンの詳細は、第五話のロケ地に追記しています。
最終話(第八話)
沖は和田が竜一だという証拠まで手に入れていた。そして自分がお金目当てであることを認め、竜二と美佐を盾に竜一をゆする。
後がなくなった竜一は、頬っぺたをつねって美佐に自分の正体を告白。家に侵入し、沖を処理する。
竜一は自分に従わない竜二を気絶させ、源平を破滅させる証拠を持つ曽根村のもとへ。しかしそこで沖は曽根村の息子であることを知り、逆に拉致される。
凛子に助けられ目覚めた竜一は、源平に連絡。すると源平は沖から買い取っていた証拠を見せ、今まで法の目をかいくぐって行った悪事を話し竜一に絶望を与える。
竜一は、竜二と美佐が笑って生きることを心の支えにしていたため、裏の仕事を引き受けていた。そんな胸の内を知った竜二と美佐は、これまでのすべてを兄妹三人で背負うことに決める。
そして竜二が手回ししておいたキリシマ急便の吸収合併を、竜一の家に来たとき隠し撮りしていた悪事の告白動画とともに源平に提示。源平はすべてを失い破滅する。
すべてが終わった竜一と竜二はすべてを清算。竜一はUDコーポレーションを凛子と砂川に託し、竜二はまゆみに別れを告げる。
そして最後の晩餐として、竜一は美佐からメールを受信。するとそのとき、突然現れた大野木の息子に刺され、ずっと夢見ていた兄妹三人で楽しむ姿を思い浮かべて絶命するのだった。
最終話で使用されたロケ地は以下です。
五色橋
竜一が沖を尾行していた橋は、東京都港区にある五色橋です。「五色橋」という名前は、オリンピックマークにちなんで付けられたと言われています。
住所:東京都港区海岸3丁目6
大東芝浦ビル
沖の仕事場として使われていたビルの外観は、東京都港区にある大東芝浦ビルです。赤い手すりが印象的な建物でした。
場所は先ほどの五色橋を渡ってすぐのところ。大物からお金を受け取っていただけあって、いいところにオフィスを構えています。
住所:東京都港区海岸3丁目7−19
桜田通り
竜一が沖に指紋を突きつけられているときに竜二が電話した道は、東京都港区にある桜田通りです。映像内では、夜に光る東京タワーが綺麗でした。
住所:東京都港区芝3丁目
山下埠頭
竜一、竜二、美佐が集まって話した場所は、神奈川県横浜市にある山下埠頭です。ここで兄妹の気持ちをひとつにし、竜一の悪事すべてを分かち合うことにします。最終話の中でも泣けるシーンの一つだったのではないでしょうか。
山下埠頭は、基本関係者以外立ち入り禁止だそうです。ただし、食堂の利用を理由にすれば入ることも可能だとか。
住所:神奈川県横浜市中区山下町279−1
龍閑橋架道橋
竜一が大野木の息子に刺された場所は、東京都中央区にある龍閑橋架道橋です。突然の出来事に衝撃を受けた方も多いのではないでしょうか。
「閑」という字には、「しずか」という意味があります。つまり、復讐を終えた龍がしずかになる。憶測ですが、そのような意味を込めてこの場所が使われたのかもしれません。
住所:東京都中央区日本橋本石町4丁目
本銀橋架道橋
ラストのカット、竜一が血を流して息絶えた場所は、東京都中央区にある本銀橋架道橋です。さきほどの龍閑橋架道橋から、少しだけ移動した場所にあります。
ようやく呪縛から解放された竜一でしたが、大野木の息子に刺されて命を落としてしまいました。復讐は復讐を産み、夢見ていた時間さえ過ごすことを許されない悲しい結末でした。
住所:東京都中央区日本橋本石町4丁目
なお、第一話で登場した「北仲橋」と「ユニカビジョン付近」、第五話で登場した「諏訪の森公園」が最終話でも使用されました。シーンの詳細は、それぞれの話数のロケ地に追記しています。
「竜の道 二つの顔の復讐者」で特定できたロケ地は以上です。
皆さまにとって少しでも役に立つ情報になれば嬉しいです。読んでいただき、ありがとうございました。
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