ドラマ「働かざる者たち」のロケ地:特定できた撮影場所をご紹介
2020年8月から放送を開始した、濱田岳さん、古川雄輝さん、池田エライザさん、大水洋介さん、津田寛治さんが出演するドラマ「働かざる者たち」。この物語は、勤労意欲のない主人公が自分と同じような人たちを見て生きる意味を見出していくヒューマンコメディです。
そこでこのページでは、ドラマ「働かざる者たち」の中で特定できたロケ地(撮影場所)を、各話のあらすじと合わせてご紹介いたします。なお、本記事にはネタバレを含みますので、放送を見ていない方は十分ご注意ください。
キャスト
以下は、「働かざる者たち」の主な登場人物と演じられている役者さんの名前です。
登場人物名 | 役者名 |
---|---|
橋田一 | 濱田岳さん |
新田啓太 | 古川雄輝さん |
川江菜々 | 池田エライザさん |
鴨志田哲也 | 大水洋介さん |
八木沼豊 | 津田寛治さん |
ロケ地と各話のあらすじ
それでは、特定できたロケ地を各話のあらすじと合わせてご紹介いたします。
第一話
毎産新聞のシステム部で働く橋田一は、「サクリファイス橋田」という名前のギャグマンガ家。仕事に対する熱意はなく、すべてのことが中途半端だった。
橋田と同じ部署にいる八木沼豊は、仕事をまったくせずいい歳して合コンばかりしている落ちこぼれ。伝説の94年組でありながら、会社内ではほとんどの人に白い目で見られている有名人であった。
人事部の川江菜々は、自分が読んでいたサクリファイス橋田のマンガキャラクターが書類に描いてあるのを発見。作者が同じ会社で働いていると分かり、さっそく橋田を呼び出し屋上へ。すると川江は、橋田に現実的で辛辣な言葉を浴びせる。そんな言葉を聞いた橋田は、その状況に耐えられず逃げ出してしまうのだった。
残業した帰り道、橋田は酔っ払った八木沼を目撃。見てみぬふりして立ち去ろうとするも、結局発見されてしまう。
すると八木沼は、いっしょにいた人たちに見捨てられ道路で転倒。介抱した橋田は、笑ってはいるもののちっとも幸せそうじゃない八木沼の姿を目の当たりにする。
橋田は、「八木沼が出世した同期を意識して、楽しんでいる自分を過剰に演出していた」ことに気付く。そしてその心は、自分にも内在していた。
マンガを逃げ道に中途半端に仕事をこなしていた自分は、一生懸命な新田と差がついて当たり前。「このままでいいのだろうか」と悩んだ末、本業もマンガも頑張ろうと決意する。
第一話で特定できたロケ地は以下です。
牡丹橋通り
残業帰りの橋田が酔っ払った八木沼と会ってしまった場所は、東京都墨田区にある牡丹橋通りです。自転車保管所のそばであることと特徴的なトイレの外観から、なんとか特定することができました。
そばにあるのは、1932年の開園と古い歴史を持つ猿江恩賜公園(さるえおんしこうえん)。自然がきれいな広場やテニスコート、野球場など施設が充実しており、大人も子供も楽しめる公園として親しまれています。
住所:東京都墨田区江東橋
八幡通り
橋田が取材で急いでいる新田とすれ違った道は、東京都大田区にある八幡通りです。ドラマ内では、橋田が一大決心(?)をする重要なシーンにもなりました。
この場所がある大森という街は、「竜の道 二つの顔の復讐者」や「おじさんはカワイイものがお好き。」など、同じ2020年夏ドラマでも使用されています。ほぼ同じ時期に違うドラマで多くの俳優さんたちが撮影している…考えてみると凄いですね。
住所:東京都大田区大森北
平瀬川の橋
エンディングで橋田が通勤しているときに新田と会った橋は、神奈川県川崎市を流れる平瀬川に架かった橋です。欄干(手すり)が木で作られていて、とても可愛らしい特徴的な橋でした。
現実世界に置き換えると、通勤で歩いている道が「墨田区」「大田区」「川崎市」とずいぶん離れた場所に位置しています。橋田は、いったいどうやって通勤しているのでしょうか。
住所:神奈川県川崎市宮前区初山1丁目29
第二話
マンガのネタを考えながらシステムリリースしてしまったためにエラーが発生。伝説の94年組の一人、校閲部長の柳瀬に怒られてしまう。
校閲部は編集局の最後の砦でエリートの集まり。しかしそんな中にもWikiPudiaばかり見ていて働かない人物・三木がいた。
次の日になっても橋田はエラーの修正を終わらせられずにいた。すると柳瀬がやってきて「言葉に責任を持て」と嫌味を言われる。
そこに三木が割込み。橋田は柳瀬が持つ伝説の話をして二人の口論を食い止めると、三木は寂しそうに去っていった。
実は、伝説になっている記述ミスを見つけたのは三木だった。その手柄を柳瀬に横取りされたのである。
以降、三木は働く気力を喪失。会社に居座るだけのウィキさんになってしまったのである。
さらに次の日、柳瀬が橋田に怒っているところを三木が遮断。ウィンストン・チャーチルの言葉を引用して柳瀬に「誠実か?」と問う。そして橋田に、「自分が校閲に憧れているから離れられないだけ」と吐露。
その夜、橋田は働くことに対して「好き」が必要かどうか考えるのだった。
第二話で特定できたロケ地は以下です。
アコード新宿ビル
第一話でも登場しましたが、橋田と川江が話した屋上は、東京都新宿区にあるアコード新宿ビルです。屋上から見えた「TOKYU STAY」という文字をヒントに、特定することができました。
ビルの11階には、新宿2丁目屋上スタジオが入っています。おそらくお金さえ払えば入れてくれると思いますが、個人で行くにはちょっと重いかも…。
住所:東京都新宿区新宿2丁目12−4
第三話
週に一度の宿直日。毎産新聞印刷北関東工場から「印刷が一枚も出ない」と電話がある。
橋田は渋々行き、問題を解決。するとそこで、スマホのゲームばかりしていて働かない人物・山中と出会う。
橋田は山中に「もっと真面目に働いたほうがいい」と詰問。ところが「上っ面だけ合わせて働いている奴は俺以下だ」と言われ、何も返すことができなかった。
覚悟が決まっていないまま仕事していることに橋田は苦悩。そんなとき、ふざけてばかりいた社員に本気で激怒する山中を目撃する。
山中は娘が喜ぶ姿を見るために、油と汗にまみれて一生懸命働いていた。しかし刷っている内容が人に見せられないゴシップ新聞で、誇りを失っていたのである。
「誇りを持って働く」とは何か考える橋田は新田に相談。他にやりたいことがあるのを見抜かれ、好きこそものの上手なれという言葉で励まされる。
翌日、橋田はコンビニで新聞を購入。刷ってある内容を見ながら、「真剣に仕事と向き合えば何かが見えてくるかもしれない」と意気込む。
すると、会社の新局長に就任する多野が出現。改革を想起させる言葉を聞き、橋田の期待は高まるのだった。
第三話で特定できたロケ地は以下です。
東日印刷川崎工場
毎産新聞印刷北関東工場として使用されたのは、神奈川県にある東日印刷川崎工場です。柱に書いてあった「アイドリングストップ」の張り紙も、そのまま利用されています。
東日印刷川崎工場があるのは、多くの工場が固まっている京浜工業地帯。運河を越えると、「川崎の工場夜景」として有名なスポットがたくさんあります。
住所:神奈川県川崎市川崎区浅野町6−17
第四話
突然多野に命令された橋田は出張へ。目的は堀という記者を見つけて、話題の若村議員に取材させることだった。
しかし橋田がさんざん迷って見つけた堀は、昼から遊んでばかり。彼もまた、働かざる者の一人であった。
堀はかつて多野にさんざん追い詰められた結果、記事を捏造して左遷されていた。そのため、今回の多野の依頼には従いたくなかったのである。
そんなとき村の子どもが堀を兄の壮行会に招待。堀は忘れていったファイルを見た後に電話を受け、「代わりに壮行会へ行ってくれ」と橋田にお願いする。
夕方に戻ってきた堀は壮行会に参加。若村議員のところではなく、三つ子が産まれた家へ取材に行っていたのである。
子供が忘れていったファイルには、堀が書いた記事がまとめられていた。そんな姿を見た堀は、「人の人生に光を当てる記事こそ記者は魂を込めるべき」だと橋田に伝える。
堀が仕事のやりがいに気付く瞬間に立ち会えたことを喜ぶ橋田は、川江に報告。「仕事も頑張り、待っててくれる人のためにマンガもやる」と意気込む。
ところが、目的を遂げられなかった橋田は多野に怒られ、新田とも衝突してしまうのだった。
第四話で特定できたロケ地は以下です。
さかな園
橋田と堀が初めて会った場所は、東京都西多摩郡日の出町にある「さかな園」です。堀は昼間から村の人たちと魚釣りに興じていました。
住所:東京都西多摩郡日の出町大字大久野3882
第五話
仕事で失敗し多野に怒られた橋田はマンガへ現実逃避。しかしそれさえもうまくいかず、さらに落ち込んでしまう。
加えて励ましてくれた川江にも突っかかってしまい気まずい状況に。そんなとき、働いていないにもかかわらず販売局の部長にまで上り詰めた風間と出会う。
「新聞でいちばん読まれているのは番組表」。そう風間に言われた橋田は、命を削ってまじめに働くことに疑問を覚える。
そして風間に言われた通り、働かずに人を動かすことを学習。一日中ソリティアをして定時で帰るようになっていく。
風間とお店に行った橋田は、アルバイトしている川江と遭遇。「言っていたとおり働くことが正義じゃない」と伝えるも、同じにしないでほしいと突っぱねられてしまう。
その後も橋田はどんどん調子に乗っていくばかり。ついには新田をも傷つける言葉を放ってしまう。
ところが風間は横領を頻繁に繰り返していた。その根源は、夢を追ってもがいていたとき、新聞がほとんど読まれていないことを知って一生懸命働く意味を失ったからである。
八木沼から「自分みたいになるな」と言われた橋田は新田に謝り、仕事への覚悟を認識。「働かない人たちを笑いながら心の拠り所にしていた」ことに気付き、ダメのままじゃダメだと前を向くのだった。
第五話で特定できたロケ地は以下です。
川崎マリエン
橋田がマンガを持ち込んだ「ヤングジャイロ編集部」がある建物は、神奈川県川崎市にある「川崎マリエン」です。やさぐれた気持ちで描いた漫画だったので、当然のごとく編集者に見透かされてしまいました。
川崎マリエンは、川崎市の人たちと川崎港の交流を深めるために造られたコミュニティ施設です。10階にある展望室からは、前にも少し触れた「川崎の工場夜景」が屋内から楽しめます。
住所:神奈川県川崎市川崎区東扇島38−1
最終話(第六話)
「大沼議員違法献金疑惑」の記事がお蔵入りに。納得できない新田は河田に詰め寄るも、決定が覆ることはなかった。
落ち込んだままいつものお店に行った新田は橋田に八つ当たり。何とか励まそうとした橋田だったが、逆に怒らせてしまう。
「何かできることはないか」と考えた橋田は、川江に領収書の調査を依頼。怪しいところは何もなかったが、三木の情報で「河田が大沼から接待を受けているのではないか」と推測する。
そんなとき、働かない者たちを集めた未来キャリア部に八木沼の異動が決定。何て言葉をかけていいかわからない橋田は、逆に「システム屋の腕の見せ所だろ」と励まされる。
河田のメールを閲覧した橋田は、大沼との怪しいやり取りを発見。新田の情報と合わせて、会社ぐるみで大沼と癒着していたことが発覚する。
そして新田と橋田は河田を呼び出し証拠を提示。最初は開き直っていたが、八木沼や三木、堀の協力、何より新田の言葉に河田は心動かされる。
翌日、毎産新聞の一面は大沼の記事に差し替えられ、「泥沼 大沼」がトレンドワード一位になっていた。その後、問題行動を起こした編集局長と河田は異動し、多野が漁夫の利で新しい編集局長に就任する。
そして橋田はデジタルメディア事業部に異動が決定。新しい仕事に、期待を抱くのだった。
最終話で新しく出てきたロケ地は特にありません。
「働かざる者たち」で特定できたロケ地は以上です。
皆さまにとって少しでも役に立つ情報になれば嬉しいです。読んでいただき、ありがとうございました。
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